高市早苗首相は新たな財政健全化目標を「債務残高対GDP比率低下」に切り替える方針を表明し、巨額の2025年度補正予算案を決めたが、新目標は事実上、インフレ頼みだ。しかも達成の前提である名目GDP成長率が利払い費の金利水準を上回ったのは過去45年で13年しかなく、そうなったところでインフレは国民生活を圧迫するだけだ。

続きを読む