「元に戻せ!」「何が何でも積み上げるように」2012年9月、東芝の社内カンパニー「DS社」の業績悪化を報告された佐々木則夫社長は、激怒した。営業損失の見込みは、わずか1週間で129億円から248億円へ悪化。差額119億円分の“改善策”を、一晩で積み上げるよう迫られたDS社では、直後に中国子会社への部品売却をめぐる緊急メールが飛び交うことになる。世界に誇る技術力を持ちながら、2023年12月に上場廃止となった東芝。その転落の深層には、現場を追い詰めた「チャレンジ」と、不正会計へとつながる組織の病巣があった。
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『東芝 転落の深層――経営不祥事と裁判』(4)
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