「まさか、皇帝本人が捕虜になるとは――」。約20年にわたりフランス政治の頂点に君臨したナポレオン三世は、戦場で捕らえられ、あっけなく権力の座を追われた。大衆の支持を集め、国の威信を高めてきたはずの皇帝に、何が起きたのか。実は、その失脚の伏線は最後の戦争より前にあった。成功を重ねるほど「強いフランス」を見せ続けなければならない――。そんな人気頼みの政治が抱える落とし穴を、書籍『地図で学ぶ深読み世界史』の著者が、メキシコ出兵から普仏戦争へと続く歴史をひもときながら解き明かす。権力の怖さは今も変わらない。
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