職場で先輩から暴言を浴びた女性が、上司に相談。ところが返ってきたのは「本人の出世にも響くから、穏便に」という言葉だった。さらに同僚からは「最近流行りのコンプラみたいなやつ?」と冷笑されてしまう。一方、テレビ番組では「木のスプーン」という言葉さえ、コンプライアンス上の理由でネタに使えないことがあるという。なぜコンプライアンスは、本来解決すべき問題を見えにくくしてしまうのか。経営学者の舟津昌平氏が、コンプラが過剰に振りかざされる社会のゆがみを指摘する。※本稿は、経営学者の舟津昌平『コンプラ過剰社会 法令遵守が私刑の武器に変わるまで』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。
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