【ブラームス
「ピアノ協奏曲第1番ニ短調・作品15」】
疾風怒濤の青春と道ならぬ愛を、ありのままに

20歳のブラームスは旅の終盤、シューマン夫妻と運命的に出会いました。ロベルト・シューマンが与えた音楽的影響に加えて、彼の妻クララ・シューマンへの思慕は、ブラームスの内面を掻き毟りました。今週の音盤には、そんなブラームスの赤心が現れていることを感じます。