小栗勘太郎
最終回
子どもから大人への階段を登り始める17歳の美しさは特別です。短い生涯で1000曲を超える作品を生み出した天才音楽家フランツ・ペーター・シューベルトの17歳はどうだったのでしょうか。

第14回
3月は卒業の季節です。人生の主要な成分は、出会いと別れです。卒業は、そのことを教えてくれます。そして、出会いと別れは、真の友との邂逅のための準備です。音楽は基本的にラヴソングですが、友情を描いた優れた音楽もまた少なからず在ります。

第13回
デヴィッド・ボウイ、モーリス・ホワイト――現代ポップミュージックを生み出したスーパースターが今年になって相次いで逝去しました。彼らが残した名盤を聴きながら、彼らの軌跡に思いを馳せてみましょう。

第12回
20世紀を通じて大いに発展したジャズを振り返る時、極寒の季節にジャズの歴史を創る名盤が生まれています。凍てつく冬の寒さが夏の開放的なエネルギーに満ちる音楽を鍛えに鍛えて、強靭な音楽を創り出しているのです。

第11回
12月の風物詩と言えば、ベートーヴェンの第九です。第九の最大の特徴は、管弦楽と合唱を統合したことにあります。交響曲の歴史において初めて声楽を導入しました。それは凡人の発想を遥かに超える革新的な先進性です。

第10回
12月18日に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が全世界同時刻一斉公開されます。「スター・ウォーズ」と言えば、音楽の素晴らしさも忘れてはなりません。「スター・ウォーズ」の音楽を手掛けたジョン・ウィリアムズとは一体どんな人物なのでしょうか。

第9回
実は、日本は米国に次ぐ世界第2位の音楽マーケットです。故に、毎月、夥しい数の新譜が発表されます。瞬く間に忘れ去られるものも未来の古典もあるでしょう。時代の風雪を超えてた名曲・名盤こそ秋に相応しいのです。

第8回
音楽の授業などで習って堅苦しい印象をお持ちの方が多いクラシック音楽をもっと等身大で親しみやすく紹介したいと思います。小栗勘太郎&ダイヤモンド流のクラシック音楽入門です。今回取り上げるのは、クラシック音楽の王道中の王道であるバッハ、ベートーヴェン、ブラームス。そう世に言う『独逸3B』です。

第7回
今月の音盤セレクトは、かつてニューヨークはマンハッタンに存在した“コロンビア30丁目スタジオ”にまつわる不思議な話です。このスタジオでは、ロック、フォーク、ジャズ、そしてクラシックとジャンルを超える名盤が一気に生み出されていたのです。

第6回
暑く湿った日本の不快な夏を、素晴らしい音楽を聴いて乗り切りたい!ということで、主にJロックに焦点を当て、邦楽の底力を証明する大人の夏ソング厳選の4曲をご紹介します。

第5回
「ジャズは小難しい」暗くてジメジメして、どこに旋律があるのか分からないし、やたら長く、芸術性だ音楽性だと薀蓄が多過ぎる――。そう思って敬遠している方にこそ聴いていただきたい、初夏にぴったりの爽やかな名盤を4作品ご紹介します。

第4回
1950年代から2000年代までのカンヌ映画祭の受賞作を年代順に厳選し、音楽にまつわる雑学をご紹介。カンヌが認めた多様なジャンルに及んで奏でられる音楽は、「映画の王国」に存在する「音楽の楽園」の趣です。

第3回
4月はビジネスパーソンにとって、人事異動・転勤の時期。音楽の世界では、意に沿わぬ異動や転勤の結果に生まれた名曲・名演があります。偉大な音楽家たちが生みだした名曲の背景には、様々なドラマがありました。

第2回
春をテーマにした数多ある楽曲のなかでも、Jポップ創始者たちによる名曲5曲を厳選!伝説のロック・バンド、はっぴいえんどからユーミンまで、1970年代の香り漂う懐かしさ一杯の世界へあなたを誘います。

第1回
先頃アメリカで行われた米音楽界最高峰の祭典・グラミー賞にちなんで、過去の受賞曲から名盤をセレクト。サイモン&ガーファンクルやアデルも…。あの時代の名曲には、時代に即したヒットの理由がありました。

第103回
オスカー・ピーターソンの「プリーズ・リクエスト」は最高のジャズ入門書です。ジャズ・ピアニストの最高峰の技量で奏でられる美音。分かり易さと高度な内容が同居している希有な音盤です。また、その優等生的な彼の人生も希有な出会いがありました。

第102回
バンド結成から48年のフリートウッド・マックは、メンバー交代を繰り返して今に至っています。大ヒットしたアルバムのタイトルを「噂」としたのは、バンド内の人間関係が直接影響しています。では、どんな“ゴタゴタ”があったのでしょうか?

第101回
世の中には稀に、とにかく美しいとしか形容できないような音楽が存在します。今週の音盤“オンブラ・マイ・フ”はその類の音楽です。1906年12月24日夜、歴史上初めてラジオ放送が実現し、その時に放送された音楽こそ“オンブラ・マイ・フ”だったのです。

第100回
ジミ・ヘンドリックスが生前に発表した最後のスタジオ・アルバムが今週の音盤「エレクトリック・レディランド」です。ここには“天才”が溢れていて、ロック・ミュージックの楽園が存在しています。その誕生には、どのような背景があったのでしょうか。

第99回
1960年代の後半、天才ギタリストたちが覇を競う時代が到来。その主戦場に突然登場したのがジミ・ヘンドリックスです。デビュー盤に収録された“紫のけむり”は、ロック・ミュージックが内包している無限の可能性を解き放ちました。どのようにして、この曲は生まれたのでしょうか?
