身につけるべき知識が圧倒的に不足している
高田さんは、日大の英語の過去問で点が取れない人の傾向として、まず圧倒的な知識不足を挙げます。ただし、日大レベルの参考書を振り返るにしても、単に復習すればいい、という話ではないそうです。一周目の勉強とやり方を変え、深めることが大切だと話します。
例えば、『システム英単語』であれば、見出し語だけでなく、派生語や関連語まで含めて触れていくことが必要だと指摘。清水さんも、長文の中で全然違う意味の派生語が出てくると、見たことはあるのに訳せないという事態になりやすい、と付け加えます。
また、『速読英熟語』についても高田さんは、前置詞まで含めたイディオムの知識を頭に入れる必要がある、と述べます。日大の問題は長文だけでなく、文法や並び替え、空所補充なども多く、イディオムの塊が作れる力がないと厳しいためです。そして、『Vintage』では文法問題を解くだけで終わり、右側の暗記事項を十分に覚えていない受験生が多いことにも触れています。
さらに、意外な落とし穴として挙げられているのが『英単語ターゲット1200』。つまり、中学から高1レベルの基礎単語に穴がある人が多い、とのこと。
こういった知識は、次のレベルでも継続して壁となる部分のため、がんばって積み重ねてほしい、と伝えています。
構文・英文解釈を無視した「フィーリング読み」
高田さんがもう1つの問題として挙げるのは、「フィーリング読み」です。フィーリング読みとは、単語をつなげて大意を推測する、構文や英文解釈を無視した読み方を指します。
現時点で日大レベルの人なら志望校は早慶や国公立大学という前提で、高田さんは、比較的易しい日大レベルの問題については「ゆっくりでも英文解釈ができる状態になってほしい」と語ります。構文を押さえ、正しい日本語訳ができることが大切だということです。
また、「直訳病」の危うさについても、付け加えています。例えば、単語帳で覚えた意味をそのまま当てはめていくだけでは、文脈に合わない日本語訳になることがあります。そこで、高田さんが勧めるのは、勉強をする際に全訳を見ること。一つひとつの単語や前置詞のニュアンスまで含めた、自然な日本語訳ができる力は、全訳を読んだり書いたりして磨く必要があると述べます。
つまり、英語力だけでなく、日本語力も必要だということです。清水さんも、変換力を上げる作業が大事と念押しします。
日東駒専や産近甲龍レベルでは、完璧に読めていなくても設問が解けてしまうことがあるため、本人が自覚しにくく、勘違いしがちなのが厄介です。清水さんは、問題が解けることと本文を正確に読めることは別と考えて分析してほしい、と伝えています。
現時点での苦手をクリアしておくことが大切
最後にあらためて高田さんは、日大レベルの英語の参考書が終わった段階で、『システム英単語』『速読英熟語』『Vintage』の知識は大丈夫か、フィーリング読みや直訳病になっていないか、といった点を確認してほしいと話します。
清水さんは、日大レベルはスピーディーに進められても、MARCHや関関同立、地方国公立大レベルに入ると、思考力や分析力、課題解決力がないと行き詰まってしまう、と説明。現時点での苦手や弱点があれば、それをクリアしておくと、次の段階もスムーズに行ける、と助言しています。
まとめ
今回は、武田塾の参考書ルートで基礎となる、日大レベルの英語を終えた人への注意点を紹介しました。日大の過去問で点が伸びない場合は、次の段階に入る前にいったん立ち止まって、知識の抜けやフィーリング読みなどがないかを点検し、適切な対策を講じることを勧めています。(次ページに解説動画あり)

