石原克哉中学教頭・入試広報部長
淑徳巣鴨では生徒一人一人のポテンシャルを引き出し、さまざまな形で成長を促す教育プログラムを実践している。
授業は中1からコース制のカリキュラムを採用し、「特進コース」に加えて最難関大学現役合格を視野に入れた「スーパー選抜コース」を用意。6年計画でプログラムが組まれており、進級時に変更も可能だ。
知識の習得にとどまらず、自ら課題を発見して思考力を高める探究型学びや、理数教育、グローバル教育に注力。中3と高2で海外修学旅行を行うなど、語学を磨く機会も充実する。
2025年度、中3の米国修学旅行に同行した石原克哉・中学教頭は、こう振り返る。
「米国ではホームステイや現地校との交流などを体験。出発前、現地校とどう交流するかを生徒たちに企画してもらうところからスタートしました。今回私が見たクラスは、じゃんけんで負けた人が勝った人の後ろにつながる“じゃんけん列車ゲーム”を行い、言葉の壁を越えて盛り上がっていましたね。始まるまでは不安でも、いざ飛び込んでしまえばどの子も迷いや不安を断ち切って、異文化交流に生き生きと挑戦しています。例年、一回りも二回りも成長して帰ってくる姿が印象的です」
米国やカナダへの短期留学制度も用意され、この修学旅行をきっかけに海外に目を向けるようになる生徒も少なくない。
文化祭の演劇は
大いなる挑戦の舞台
他にも生徒たちの挑戦の舞台は数多く提供されているが、文化祭もその一つだ。伝統的に中学では全クラスが演劇に取り組み、オリジナル脚本の制作から裏方作業に至るまで、全てを生徒たちだけで作り上げる。
「一つの舞台を作り上げるためには多くの役割分担が必要です。人前で演じることが得意でない生徒ももちろんいますが、演者でなくても、自分にできる挑戦をしてもらいたいのです。私たち教員は、縁の下の力持ちとして舞台を支える生徒の頑張りもちゃんと見ていますし、実際に言葉に出して褒める機会も多いです。生徒同士もお互いの姿から、少なからず刺激を受け合っていて、脚本を担当したある生徒は『どうやったら演者が輝くかを考えながら書いていたら、友達のいいところがたくさん見えてきた』と話していました。生徒はこちらの想定以上に多くのものを受け止め、成長してくれているな、とうれしく感じました」(石原中学教頭)
26年春の大学合格実績は東大、東京科学大、一橋大など国公立大に23人、早慶上理ICUに107人、GMARCHに202人が合格。「特に早慶の合格者数が伸びている」とは、石原中学教頭の実感だ。
「近年、入り口の中学受験生のレベルが上がり、それに伴い大学進学実績も着実に伸びています。本校では長年、自らの“気づき”を起点として、生徒たちが主体的に学ぶ『気づきの教育』に取り組んできました。その積み重ねが実を結んできた成果だと感じています」(石原中学教頭)
