横浜創英中学・高等学校
松岡 徹入試広報部部長

 横浜創英中学・高等学校の建学の精神は「考えて行動のできる人」を育成すること。変化が激しい時代の中で、社会に出たときに求められるのは、まさに自ら考え、行動する力だ。

 学校を“社会で活躍する準備をする場”と位置付け、2020年より建学の精神でうたう力を伸ばす教育プログラムに大きくかじを切っている。

 改革が始まって7年目を迎えたが、入試広報部部長の松岡徹教諭は「ここ数年取り組んできたことが実を結び、主体性や行動力のある生徒が育っています」と、胸を張る。

 改革の理念を色濃く反映するのが、英語の授業で取り入れられている「選択型自律学習」だ。生徒が自分で学び方を選べるシステムで、教員に教わる、生徒同士で話し合って学ぶ、教材を用いて1人で学ぶ、企業のプログラムを受講するなどその選択肢は多彩。「英語は中学全学年が同じタイミングで行うので、異学年が混在することも。話し合って学ぶ教室では先輩が後輩に教える光景も見られますが、先輩は既習事項を確認でき、後輩は先輩に触発されて、学びへのモチベーションが上がる。皆で同じ授業を受けるより主体的に学ぶ力の向上を実感します」(松岡教諭)。

「プロジェクトフェスタ」
全学年合同で開催

 中高一貫生のカリキュラムは「サイエンスコース」「グローバルコース」の2コース制で、それぞれ異なるアプローチで探究活動に臨む。

 サイエンスは科学的思考で社会に貢献することを目指すコースで、中2以降は身近な疑問や社会課題からおのおのが自由にテーマを選び、「問題発見解決型」の個人探究に取り組む。

 グローバルは“海外を視野に入れることが当たり前になる未来”を前提に、実践的スキルの習得を目標とするコース。探究活動は提示されたテーマ(「社会または学校をより良くする」など)を基に「課題設定解決型」のグループ探究を行う。

「サイエンスは個々にテーマを決めるので内容は多様です。最近だと鉄道好きが高じて『異なる線路幅に対応する電車』を研究する生徒もいましたし、また全然違ったところでは『毒のある植物の食べ方』というテーマを設定した生徒もいました。それぞれの個性が前面に出て、とがった研究が多いのが特徴です」(松岡教諭)

 高校になると内容はレベルアップ。その高校生の探究発表を見たいという要望が中学生から上がったことから、25年度に初めて全学年合同で行われたのが探究発表会「プロジェクトフェスタ」だ。生徒発信で始まり、企画・運営も生徒と、横浜創英らしさが凝縮されたこの行事は、初回から盛況だったという。

 とはいえ、当日まで生徒たちは壁にぶつかることも多かったというが「投げ出さずに代案を考えながら対応し、自分たちが行事を動かしていくのだ、という責任感を持ってやり抜いてくれました」と松岡教諭。改革の狙い通り、「考えて行動のできる人」の育成が進んでいる。

「プロジェクトフェスタ」ではポスターセッションやプレゼンを実施。生徒が実行委員会を組織し、大勢のゲストも招く一大イベントを成功させた
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