塾要らずの「学校完結型」
学習システム
稲村隆雄校長は、現状をこう分析する。
「国公立大学の合格者数は、急激に増えるというより、地道に着実に伸びています。近年は医学部志望の生徒も増えており、浪人生を含めると国立大学医学部へ複数人が進学しています。教員による医学部研究チームを立ち上げ、推薦対策や論文指導などに対応できる体制も整えました。また、国公立大学進学への意識を高めるため、国立大学の教員や進学した卒業生による説明会や座談会も実施しています」
国公立大学への合格者が多い背景には、生徒に幅広い進路選択の可能性を持たせるため、全教科を偏りなく重視したカリキュラムの編成がある。
保護者からの評価が高いのは、学力を伸長させる「学校完結型」の学習システムだ。中学で重視しているのは、基礎学力と学習習慣の定着である。週2回15分間行う英語・数学のチェックテストをはじめ、授業内テスト、定期試験前の独習ウィークなどを実施している。チェックテストで理解不足と判定された生徒には放課後補習が課せられる。積み残しが受験に直結する英語・数学を、着実に定着させるための仕組みだ。
高校になると、難関大学への進学力を養うため、大学入試演習を中心とした放課後進学講座や、志望校別の夏期・冬期講習、大学入学共通テスト模試演習など、手厚いサポートが提供される。実際に、塾へ通わずに難関大学に合格する生徒も少なくない。
安田学園の強みは、このように体系化された学習システムと、教員の授業力にある。
「日々の授業はアクティブラーニングを積極的に取り入れ、生徒たちが活発に意見を言い合えるものにしています。教員の研修制度や新任教員の育成にも力を入れており、私自身が年間を通して全ての教員の授業を視察し、面談を繰り返しています」
