渡辺大輝教諭
2026年で7年目を迎えた、山手学院の独自講座「グローバルリーダープログラム(GLP)」。社会と関わりながら行動できるグローバルリーダーの育成を目指して立ち上げられたこのプログラムは、今、大きな進化を遂げている。26年度は年間15講座と、国内外の6ツアーを企画。さらに、従来は4~5回で完結していた講座の回数を7回程度に拡充し、生徒が自ら課題の解決策を練り、成果物を作り上げる「アウトプット」の時間を新たに組み込んでいる。
生徒目線で教育旅行を考える「『探究型スタディツアー』企画講座」や「本格ゲームプログラミング講座」など、外部の企業や団体と連携しながら、生徒が学校の外とつながる機会になっているのが特徴だ。
GLPを担当する渡辺大輝教諭は「学校の中だけでなく、外とのつながりの中で、生徒たちの主体性や行動力が育まれていく。GLPをきっかけに現地の人と自主的に交流する生徒や、その後のキャリアの相談ができる関係性を築いていく生徒もいます」と、同プログラムを通じた生徒たちの成長ぶりを語る。
例えば、25年度から始まった広島県での平和学習プログラムでは、宮島を訪れた生徒たちが外国人観光客にクイズやインタビューを実施し、国内にいながら実践的な国際交流の場にもなったという。
また、同校伝統の「国際交流プログラム」では、中3でのオーストラリアホームステイ、高2での北米研修プログラムを必修とする。生徒全員が「世界」に飛び込む体験を通じて、多様な価値観に触れて視野を大きく広げるとともに、自ら英語でコミュニケーションを図る度胸や自信を身に付ける貴重な機会となっている。
実際に、海外研修に参加した生徒の中には、校内で海外生徒との交流会を自ら企画し、好評を得るなど、想像を超える成長事例が次々と生まれている。
こうした探究的・国際的な学びは、近年主流になりつつある大学の総合型選抜にも直結している。
実際にGLPでの体験をきっかけに自身の興味を深掘りし、難関大学の総合型選抜を見据えて準備を始める生徒も現れ始めているという。
「生徒一人一人が自身の課題意識ややりたい軸を持ち、学力ベースではない競争の中でも、自分の希望する進路を実現できる力を身に付けていってほしいです」(渡辺教諭)
「世界を舞台に」の真意
主体的に輝くリーダーへ
同校が掲げる「世界を舞台に活躍できる」という人材像は、必ずしも海外を意味するわけではないと、渡辺教諭は語る。
「自身が身を置くそれぞれの環境において、自分の特性や役割を理解し、外部とつながりながら、主体性を持って活躍できることこそが真のリーダーシップだと考えます」
多彩な機会を通して自分の武器を見つけた生徒たちは、予測不能なこれからの社会を力強く歩んでいくはずだ。
山手学院中学校・高等学校
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