直営とフランチャイズで全国に校舎を展開
全国に校舎を展開し、直営とフランチャイズで展開。基本方針は全国で統一されているが、地域ごとに異なる教育ニーズへ柔軟に応えるため、各教室が地域に根ざした運営を展開している。
「私が教室長を務める教室はモチベーター専門塾です。本部主導による明光義塾としての基本価値の上に、現場の裁量を活かした教室づくりで付加価値を提供するのが明光のスタイルです」(明光義塾 南阿佐谷校 高円寺教室 教室長 臼倉勝寿さん)
「自立」と「振り返り」が軸
授業は講師1人に生徒3人の割合。ただし、指導は1対1の対話で行う。他の生徒は確認テストや宿題シートに取り組み、待ち時間が生まれない設計になっている。時間割は小学4年生まで45分、5年生以降は基本90分。
授業中、生徒は基本、自分一人で学習をする。自分で考え、自分で問題を解くようにする。手が止まって分からない時に、講師が「足場かけ」をする。
答えを教えるのではなく、生徒が自力で解けるところを探りながら、ヒントを出す。たとえば、英作文で動詞を書いたところで手が止まったら、「どの品詞がくるかまず考えよう」と促す。このスモールステップで誘導。生徒の手が止まったら声をかけるが、集中していれば無理に介入しない。
授業冒頭に「今日やること」を確認し、最後には生徒自身で「今日分かったこと」「まだ分からないこと」を振り返りノートに記入。
このノートは写真撮影されて保護者にも即日共有される。学習の進捗状況をノートに書き、言語化することで、「分かったつもり」にならないようにしていく。
生徒ごとに設計されるカリキュラムや学習計画
入塾前のカウンセリングと体験授業で生徒の現状を把握し、指導方針と学習計画を設計。入塾後は「明光診断テスト」で学力を分析し、10段階で判別する。その生徒のデータに基づいて、カリキュラムを作っていく。
中3春の入塾なら高校受験を最終ゴールに逆算し、1学期・2学期のテスト目標を設定。少なくとも1年単位で計画を描く。振り替え・増加授業・教科変更もできるため、部活や習い事と両立しやすい。夏休みの講習は午前授業も可能で生活リズムを保つツールにもなる。
明光義塾オリジナルのテキストを使用
市販テキストを中心にする個別指導も多いが、明光義塾は全学年・全教科にわたるオリジナル教材を自社開発している。
主教材「MEIKO!練成テキストα+10」は学力帯別レベルで分かれており、平均点目標・平均超え・ハイレベルでテキストそのものが変わる。
宿題・自習用の「レンゼミノート+10」は手書き解答が印刷される。途中式まで書かれた解答を見て一人でも理解できるよう工夫されており、QRコードを読みこめば600本以上の動画解説が視聴できる。テキストの問題に難易度を示す数字が振られ、自分の学力で「ここまでは自分でできる」「分からなければ質問しよう」という判断ツールにもなっている。
中学受験対策では『新小学生問題集』『新演習』などの外部教材を使用し、明光義塾のみで中学受験の対策が可能だ。
中学生では教科書準拠の内申点対策と受験偏差値対策のテキストを使い分ける。
講師の研修制度が充実
講師は大学生中心。採用では面接・学力検査・心理適性検査の3段階をクリアする必要がある。
「採用では『ホスピタリティとモラルのある誠実な人材』を重視し、教育方針『自立して学習ができるように導く』への共感も確認します」(明光義塾事業本部 関東甲信越カンパニー 東京埼玉ユニットエリアマネージャー 菅沼文秀さん)
上場企業としてコンプライアンスは厳格である。
「明光エンカレッジ」という講師の研修制度のシステムを運営。新人講師には、生徒の出迎え、見送り、挨拶を教え、中堅・ベテランにはそれぞれフェーズ別ミッションが課される。
大学生講師には「褒め方・叱り方がわからない」という不安に対しても丁寧に研修をしていく。特に講師は叱るのが苦手なので、叱る場合、事実確認や周囲に気づかせない配慮が必要という具体的な手順まで指導していく。1対3授業を「生徒がやることがないような時間が出ないようにうまく回転させていく」技術もここで習得する。
研修は動画視聴と、教室長との1対1の対話、さらに年数回の教室会議(年数回)でケーススタディを議論する。
就職支援イベントや卒業生ネットワーク「明光アルムナイ」で就活もサポート。社会人とコミットできるというメリットがあるのは大手塾ならではだ。
情報をもとにした中学生向け内申点対策
個別指導塾では中学生が内申点対策をするケースが多いが、明光義塾も対応に力を入れている。各教室が地域密着型なので、地元の公立中学の情報(周辺地域を含めた地元の学校の情報)を持っている。定期テストの前は授業を増やすこともできる。
融通が利く授業の振り替えや科目の入れ替え
担当講師を固定にしないため、振り替え授業に融通が利く。そのため、部活が忙しい生徒でも通いやすい。また、数学を学んでいたが、英語が伸び悩んだので英語に変更したいといったニーズにも臨機応変に対応。
明光義塾に合う生徒と合わない生徒
「『勉強したい』という意志はあるものの、具体的な学習方法が分からず足踏みしている生徒にこそ、ぜひ門を叩いてほしい」(菅沼さん)
生徒が主体的に学習をすることを身につけさせるスタイルの個別指導塾なので、自習の仕方を身につけたい生徒には合うだろう。一方で、集団授業で仲間と共に学びたい生徒や、授業中はずっとマンツーマンで指導する形式の個別指導を求める生徒には向かないであろう。
明光義塾の基本データ
| 校舎数 | 1,664教室(全ての都道府県。2026年2月28日時点) |
|---|---|
| 生徒数 | 99,257人(2026年2月28日時点) |
| 授業料 |
授業料やその他費用は、地域や学年、生徒の目標や学習状況、カリキュラム、コースにより決まる。 |
| 自習室の有無 | あり(教室によって使用状況・条件が異なる) |
| 質問対応 | 教室にて随時相談可能 |
| 授業の生徒数 | 講師1人に対して生徒複数程度 |
| 専任講師の比率 | 非公表 |
| 生徒の男女比 | 非公表 |

