クレジットカード活用術
【第19回】 2014年7月16日公開(2016年9月13日更新)
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「クレジットカード活用術」

著者・コラム紹介

菊地祟仁 きくち・たかひと
北海道札幌市出身。98年に法政大学工学部を卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。02年に退社後、友人と起業したシステム設計・開発・運用会社を経て、06年にポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。以後、ポイント、クレジットカード、マイレージに関する豊富な知識を生かし、テレビや雑誌等でも活躍中。

クレジットカード活用術

クレジットカード&ポイントの達人・菊地崇仁氏がビジネスパーソンの「最強クレジットカード」選びを強力にサポート! 高還元、マイル、共通ポイント、電子マネーなど、さまざまな観点から「最強のクレジットカード」の選び方と、業界再編で「戦国時代」に突入しているポイントの上手な活用術を伝授!

菊地祟仁

海外旅行保険が「自動付帯」にもかかわらず、
年会費無料のお得なクレジットカードはコレだ!
「利用付帯」と「自動付帯」のカード活用法クレジットカードの海外旅行傷害保険を活用する方法(その2)

前回のおさらいとしては、クレジットカードの旅行傷害保険は「傷害死亡」「傷害後遺障害」以外は複数のクレジットカードの補償金額を合算が可能で、クレジットカードによっては「自動付帯」と「利用付帯」が存在するということでした。

 今回は、「利用付帯」と「自動付帯」を上手に組み合わせる方法を紹介したいと思います。

 例えば、夏休みにハワイ旅行に行くときを例に考えてみましょう。

DCMX GOLD」で旅費を全額支払い、サブカードの「楽天カード(JCB)」は現地で「ワイキキ・トロリー」に無料で乗車できるサービスを利用するために持って行きました。

 しかし、ハワイ旅行中に事故に遭ってしまい、入院することになったとします。

 この場合、「DCMX GOLD」の海外旅行傷害保険は「自動付帯(最高額は利用付帯)」、一方の「楽天カード」の海外旅行傷害保険は「利用付帯」ですので、旅費を支払っていない「楽天カード」の海外旅行傷害保険は利用できないことになってしまいます。

「利用付帯」のクレジットカードで得する、
上手なクレジットカードの活用方法とは?

 「楽天カード」など海外旅行傷害保険が「利用付帯」のクレジットカードの場合、ハワイ旅行の旅費の一部を「利用付帯」のクレジットカードで支払っておくと「利用付帯」の条件を満たすため、そのカードの海外旅行傷害保険も利用可能となり、「傷害死亡」「傷害後遺障害」以外はほかのクレジットカードと合算可能となるのです。

 では、「旅費の一部」とはどの程度の支払いのことを言うのでしょうか? 旅費の半額? それとも3分の1くらい?

 実は、「旅費の一部」とは公共交通機関の利用料金の最小額で構わないのです。年会費無料の「楽天カード(利用付帯)」の海外旅行傷害保険のFAQがわかりやすいので、下記に一部抜粋してみます。

楽天カード付帯の海外旅行傷害保険についてのよくある質問

 A1とA3から、ハワイ旅行の交通費の一部だけでも「楽天カード」で支払えば「利用」したことになることがわかります。

 例えば、東京駅から成田空港に行く際に「リムジンバス」を利用するなら、そのバス料金をクレジットカードで支払っただけで海外旅行傷害保険の「利用」条件を満たします。日暮里駅から成田空港に向かう「京成スカイライナー」の料金でもOKです。

 ただし、あくまでも「日本を出国する前に支払った旅費の一部」が条件ですので、現地についてからホテルで「利用付帯」のクレジットカードで支払っても海外旅行傷害保険の対象外となりますので注意してください。

 今回は「楽天カード」の「利用付帯」条件を確認しましたが、ほかの「利用付帯」のクレジットカードでも利用条件は同じです(カードによってはさらにWEB明細サービスに登録がなければ付帯しない条件等もあり)。

 また、クレジットカードにはそもそも海外旅行傷害保険が付帯していないものもあります。まずは利用中のメインカードとサブカードの旅行傷害保険の付帯の有無、付帯条件を確認してみましょう。

 例えば、何度か紹介してきた電子マネーに強い「SoftBankカード」や、Tポイントが貯まる「Yahoo! JAPANカード」には海外旅行傷害保険は付帯していません。年会費が無料のクレジットカードの場合、このように付帯サービスが削られていることが多いため、必ず事前に確認しておくようにしましょう。海外旅行傷害保険が付帯していないクレジットカードで旅費の一部を支払っても、ポイントは獲得できますが、海外旅行傷害保険は利用できないことになります。

年会費無料にもかかわらず、海外旅行傷害保険が
「自動付帯」のお得なクレジットカードとは?

 よく海外旅行に行く人に便利なのは、最初から「自動付帯」のクレジットカードを持つことです。わざわざ、利用条件を考える必要もなく、旅費の一部を支払わなくても、クレジットカードを保有しているだけで海外旅行傷害保険が付くのですから非常に便利です。

 ただし、海外旅行傷害保険が「自動付帯」のクレジットカードの多くは、年会費が高額なゴールドカードやプラチナカードです。「自動付帯」のコストを負担しなければならないので、当然と言えば当然です。しかし、なかには年会費が無料なのにもかかわらず、海外旅行傷害保険が「自動付帯」となっているお得なクレジットカードも存在するのです。

 例えば、年会費無料で海外旅行傷害保険が「自動付帯」のカードの代表的なものを上げると、「レックスカードライト」「JCB EIT」(リボ専用のため利用には注意が必要)、「エポスカード」などです。

■年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯の代表的なカード
  レックスカード
ライト
エクストリームカードの詳細
エクストリームカード公式サイトはこちら
JCB EIT
JCB EITカードの詳細
JCB EITカード公式サイトはこちら
エポスカード
エポスカード詳細はこちら
年会費 年会費無料 年会費無料 年会費無料
還元率 1.25% 1.0~1.1% 1.0~10%
国際
ブランド
VISA JCB VISA
傷害死亡 最高
2000万円
最高
2000万円
最高
500万円
傷害
後遺障害
最高
2000万円
最高
2000万円
最高
500万円
傷害治療 最高
200万円
最高
100万円
最高
200万円
疾病治療 最高
270万円
救援費用 最高
100万円
賠償責任 最高
2000万円
最高
2000万円
最高
2000万円
携行品
(自己負担3000円)
最高20万円 最高20万円 最高20万円

 そのほかにも「DCカード Jizile(ジザイル)」(リボ専用のため利用には注意が必要)や「Ponta Premium Plus(リボ専用)」(リボ専用のため利用には注意が必要)なども、年会費が無料で海外旅行傷害保険が「自動付帯」になるクレジットカードです。

 また、人気の「イオンカード」の多くには海外・国内とも旅行傷害保険は付帯していないが、「イオンSuicaカード」には海外旅行傷害保険が自動付帯となっている。ただし、補償額は最高で500万円、傷害治療や疾病治療では50万円と低いので、「イオンカード」にこだわらないのであれば「レックスカードライト」や「エポスカード」を選んだほうがお得だろう。

DCMX GOLD(自動付帯。ただし、最高額は利用付帯)」と「楽天カード(利用付帯)」、「レックスカードライト(自動付帯)」「JCB EIT(自動付帯)」を保有している場合は、「楽天カード」で旅費の一部だけを支払い、残りの旅費は「DCMX GOLD」で支払うようにしましょう。「レックスカードライト」や「JCB EIT」では旅費を支払わなくてもOK。

 こうすることで、すべてのクレジットカードで「利用付帯」「自動付帯」の条件を満たすので、すべてのクレジットカードの海外旅行傷害保険補償額を合算して利用ができます(「傷害死亡」「傷害後遺障害」以外)。

「賠償責任」は5000万円+2000万円+2000万円+2000万円=最高1億1000万円となり、前回確認したAIU海外旅行保険を上回る補償額となります。

「傷害治療費用」は300万円+100万円+200万円+100万円=最高700万円。「DCMX GOLD」単体だけの場合の2倍以上の補償額となりますが、「傷害治療費用」や「救援費用」は1000万円程度は欲しいところです。残り300万円を年会費無料で海外旅行傷害保険が「自動付帯」のクレジットカードを申し込むか、他の「利用付帯」のクレジットカードで交通費の一部を支払って、確保するようにしましょう。

 旅行先での「傷害治療費用」や「救援費用」は意外と高額になるケースが多いようです。「傷害治療費用」「救援費用」は300万円もあれば十分と思えますが、1000万円を超えるケースも多数報告されています。旅行前に、必ず、保有しているクレジットカードの旅行保険について確認しておきましょう。

海外旅行に行く前にチェックしておくべき
クレジットカードの付帯保険3カ条

 最後に、ここまでの内容をもとに、安心して海外旅行ができるように、保有しているクレジットカードで海外旅行傷害保険の補償が十分なのかを確認するために「3カ条」を掲載しておきます。

■チェック項目
□保有するクレジットカードの海外旅行傷害保険の有無を確認
 ⇒付帯していない場合、ほかのクレジットカードを申し込むか、
  または任意の海外旅行保険に加入
□保有クレジットカードの海外旅行傷害保険の条件を確認
 ⇒「利用付帯」のカードがある場合は旅費の一部を支払うことを忘れずに
□「傷害治療費用」「救援費用」の補償額を確認
 ⇒保有する複数のカードの補償額の合計が1000万円未満の場合は、
  ほかのカードを追加で申し込むか、または任意の海外旅行保険に加入

 前述した「年会費無料で海外旅行傷害保険が『自動付帯』」のクレジットカードなどを上手に活用して、楽しい海外旅行を満喫しましょう! 

(関連記事⇒【クレジットカードおすすめ比較】海外旅行保険(自動付帯)で選ぶ!年会費無料のクレジットカードおすすめランキング

レックスカードライト
 還元率  1.25%
おすすめクレジットカード!リボ払い専用の高還元率カードJCB EITカードの詳細はこちら
JCB EITカードの公式サイトはこちら
 発行元  ジャックス
 国際ブランド  ジャックス
 年会費  永年無料
 家族カード  あり(年会費無料)
 海外旅行傷害保険  最大2000万円(自動付帯)
 国内旅行傷害保険  最大1000万円(利用付帯)

エポスカード
 還元率  1~10%
(通常時にマルイで提示して現金で支払うと還元率0.5%、クレジット利用で還元率1%。年4回の「マルコとマルオの7日間」開催時は還元率10%。一般店舗では還元率0.5%
エポスカードの詳細はこちら
 発行元  エポスカード
 国際ブランド  VISA
 年会費(税抜)  永年無料
 家族カード  ―
 海外旅行傷害保険  最大500万円(自動付帯)
 国内旅行傷害保険  ―
 お得な優待サービス ビッグエコーやシダックスなどカラオケの室料30%オフ、ロイヤルホストや居酒屋チェーンなどで飲食代10%オフなど、全国7000店舗以上の飲食店、レジャー施設を割引価格で利用できる。また「楽天Edy」チャージ分も0.5%還元される

イオンSuicaカード
還元率  0.2~0.5%
イオンSuicaカード詳細はこちら
イオンSuicaカード公式サイトはこちら
発行元  イオンクレジットサービス
国際ブランド  VISA、Master、JCB
年会費  永年無料
家族カード なし
 海外旅行傷害保険  最大500万円(自動付帯)
 国内旅行傷害保険  最大1000万円(利用付帯)
ポイント付与対象の
 電子マネー
 Suica、モバイルSuica、WAON

JCB EIT(エイト)
 還元率  1~1.1%
おすすめクレジットカード!リボ払い専用の高還元率カードJCB EITカードの詳細はこちら
JCB EITカードの公式サイトはこちら
 発行元  JCB
 国際ブランド  JCB
 年会費  無料
 家族カード  あり(年会費無料)
 海外旅行傷害保険  最大2000万円(自動付帯)
 ショッピング保険  年間最高100万円(90日間)

※「Apple Pay」対応おすすめクレジットカードを紹介!
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還元率、年会費etc.で比較! 人気のおすすめクレジットカード

還元率 年会費
(税抜)
ブランド 電子マネー対応
(ポイント付与対象)
カード
フェイス
 楽天カード
1.0~3.0% 永年無料 VISA
JCB
Master
Suica
ICOCA
nanaco
※nanacoはJCBのみ
楽天カード公式サイトはこちら
【楽天カードのおすすめポイント】
楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が4.0%以上に! また、電子マネーの「楽天Edy」や「nanaco(JCBのみ)」、さらに「Rポイントカード」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強
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(イオン銀行の
普通預金金利が
0.12%に!)
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 エポスカード
0.5~10% 永年無料 VISA Suica
楽天Edy
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【エポスカードのおすすめポイント】
マルイのカードとして有名な「エポスカード」。年会費無料ながら、自動付帯の海外旅行保険(最高500万円)のほかにも、ビッグエコーなどのカラオケの室料30%オフ、ファミレスや居酒屋チェーンで飲食代10%オフなど、全国7000店以上の飲食店、レジャー施設を割引価格で利用できる特典が充実! マルイの年4回のバーゲン「マルコとマルオの7日間」で10%オフになるほか、「エポスゴールドカード」への招待を受け取れば、年会費が永年無料で還元率も最大1.55%とお得なゴールドカードが保有できる
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