2011.10.3 真摯さに欠ける者は組織の文化を破壊し業績を低下させる ドラッカーによれば、人間のすばらしさは、強みと弱みを含め、多様性にある。同時に、組織のすばらしさは、その多様な人間一人ひとりの強みをフルに発揮させ、弱みを意味のないものにするところにある。
2011.9.26 価値を生み出すのは人人を生み出すのは理念と価値観 50年前、ニューヨーク大学の大学院でドラッカーに教わっていた学生の一人に、やがて世界最大級のアルミメーカー、アルコア社の会長兼CEOに就任したポール・オニールがいた。オニールは、実業家としての成功はひとえにドラッカーのおかげだったと…
2011.9.5 組織は文化と風土によって自己啓発を動機づけるから優秀な人材を育てられる 一人ひとりの人間の自己啓発が、企業、公的機関、病院などの組織の仕事ぶりと発展にとって、中心的な意味を持つ。それこそが組織が成果を上げるための道である。
2011.8.22 知識社会とは組織社会組織を使いこなすためのマネジメントが必要になる われわれは今、マネジメントに関して、1550年頃のヨーロッパ人が持っていた米国についての情報ほどにしか知らないのではないかと、ふと思う。
2011.8.8 傍観者は役者や観客とは違うものを見る ドラッカーが、自分は傍観者であることに気づいたのは、1923年11月11日のことだった。その日は、18年にオーストリア=ハンガリー帝国が第一次世界大戦に破れ、共和制が宣言された日、「共和国の日」だった。
2011.8.1 近代合理主義としてのモダンを超えて知覚的に認識せよ 中世の暗黒にあって、一つの真理を得るならば、論理の力によって、もう一つの真理を得る。そこからもう一つの真理を得る。さらにそこからもう一つ。こうして全世界、全宇宙の真理を得る。
2011.7.25 企業家精神の原理は変化を当然のこととする行動であり姿勢である 企業家精神というと、100人に1人が持つという感覚である。100人に1人の気質、100人に1人の才能としかねない。ドラッカーは、そこがそもそもの間違いだという。それは、気質でも才能でもない。
2011.7.11 上司をマネジメントする彼らの成果を上げることが部下の成果のカギを握る ドラッカーは、いかにして機能する社会をつくり、組織に成果を上げさせ、一人ひとりの人間に自己実現させるかについて考えた。すべて社会的存在としての人間の幸せのためである。そのドラッカーが、上司のマネジメントの仕方を教える。
2011.6.6 ベンチャー企業では発展・成長に伴い創業者の役割が変わる 「まさに事業として成功し、成人したかに思われたそのときに、理解できない苦境に立つ。製品は一流、見通しは明るい。だが事業は成長しない。原因はつねに同じである。トップマネジメントの欠落である」
2011.5.21 現代社会における“知識”は専門分野では定義できない“学際的”たらざるをえない ドラッカーは、生物学と心理学、経済学と行政学、社会学と行動科学、論理学と数学、統計学と言語学などを分ける境界が無意味になったという。これからは、学部、学科、科目の境界が陳腐化し、理解と学習の障害になる。
2011.5.16 企業の最大の役割は経済にかかわる「エントロピーの法則」を打ち破ることにある かのニュートン力学でさえ、アインシュタイン以降は相対性理論の特殊ケースの地位に甘んじることとなった。その相対性理論も、それを超える理論の可能性を否定できないとされている。
2011.5.9 仕事の質が変われば人間そのものが変わる卓越性を追求せよ ドラッカーは、成果を上げることは修得できるし、修得しなければならないという。それどころか、一流のプロフェッショナルとなることさえ簡単だという。