New Value [1]
東京五輪で需要増見込む
水回りリフォームを革新

 住宅設備の中でも最も劣化が早いのが、浴室などの水回りだといわれる。同社では、建装資材を扱う中で、バスルームの壁面リフォームが大掛かりであることに着目。特に稼働率を下げたくないホテルや住人交代時の補修時間を短縮したいアパートなどで深刻な問題となっていることが分かった。

 そこで同社が開発・商品化したのが、水回りリフォーム用の「エルクリーン 」だ。建装資材部の木許竜也課長は、「当社のパネルは約1.3ミリと薄く、文具店で入手できるカッターナイフで加工が可能。壁面に接着するだけなので、専門の職人でなくても簡単に施工できます」と述べる(上の事例1参照)。

 また、薄くても強度があり、丸めて運べるため、工事現場への資材配送コストも大幅削減。すでに大手ホテルや不動産管理会社が採用している。同社では、2020年の東京オリンピックに向けて需要増が見込まれるホテルのリフォームを中心に、市場を拡大する予定だ。