翌年度に最重要視するIT戦略上の課題テーマでは、上位6項目が前年調査から不動であったのに対して、中位から下位の項目に順位の変動が見られた。なかでも、「ビジネス・イノベーションの創出」が調査開始以来初めてトップ10に入ったこと、「従業員のワークスタイル変革」が前年調査から順位を上げたことは注目に値する(図5)。前者は従業員数5000人以上の大企業、後者は同300~999人の中堅企業において、特に注目度が高まっている。

製品/サービス分野では、
IoT、AIなど新技術への投資意欲が上昇

 最後に、具体的なIT製品の購買計画と直結する製品/サービス分野の投資動向について見てみることにする。今回の調査では、「インフラ/デバイス」「OS/ミドルウェア」「アプリケーション」「セキュリティ/サービス」の全4分野にわたり計110項目のキーワードを選出、各項目に対して、現在の導入状況と今後の投資計画を質問した。

 そしてその回答結果をもとに、導入済み企業における次年度の投資額の変動見込みを「投資増減指数」、次年度以降に新規導入を行う企業の想定割合を「新規導入可能性」として算出した。

 まず、投資増減指数では、「タブレット」「スマートフォン」が上位2つを占め、引き続きモバイルへの関心の高さがうかがえたが、新規導入可能性では、「IoT/M2M」が全項目中トップとなり、「ネットワーク仮想化/SDN」「ハイパー・コンバージド・インフラストラクチャ」といった新しいキーワードが上位にランクされた。また、セキュリティ系テクノロジに対する導入意欲も高く、「脆弱性診断」「検疫ネットワーク」などが上位に位置づけられた。

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