日本自動車ターミナルが描く大都市物流戦略
「メトロポリタン・ロジスティクス」とは?

Chapter2

「メトロポリタン・ロジスティクス」を具現化する
高機能型物流施設「ダイナベース」

「ダイナベース」が建設されるのは、大田区平和島の京浜トラックターミナル内。建設地のすぐ真横にモノレールの軌道が通っているため、完成したあかつきには、モノレールの車窓から巨大な物流施設の姿が眼前に迫ってくるだろう。

2018年7月完成予定の高機能型物流施設「ダイナベース」

 施設規模は地上5階建、延床面積約9万7000㎡で、同社の単独施設としては最大であり、都内にある物流施設としても屈指の規模を誇る。

 また、同社の施設として初めて40フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れ可能なダブルランプウェイ方式を採用し、利便性の高いワンフロア完結型のオペレーションを実現する。

広い車路。施設内は全体が作業者が使いやすい構造に

 さらに、ランプウェイ部分を含め施設全体が免震構造となっているほか、万が一、発災時に停電した場合でも、3日間(72時間)の通常営業を可能とする大型非常用自家発電設備が京浜トラックターミナル全体に導入されているため、災害対応やBCPの面でも万全の事業継続性を確保している。

 このほか、施設内には休憩室やテラス、パウダールームなどのアメニティ設備や緑化スペースも完備。LED照明、太陽光発電設備などの環境対応も充実している。

女性ドライバーにも快適なパウダールームを完備

 同社の吉野毅常務は「ダイナベースには、『メトロポリタン・ロジスティクス』で示された4つのアドバンテージがすべて凝縮されている。平和島地区は"物流の銀座"とも呼ばれる一等地であり、都心へのアクセスという点ではこれ以上の適地はない。

 また、東京モノレール・流通センター駅や京急・大森海岸駅から徒歩数分であり、完成時には施設の目の前にバスの停留所も置かれるなど、労働力確保の面でも高い優位性がある」と語る。

京浜トラックターミナル内・ダイナベース建設予定地

 陸・海・空の各輸送機関との連携にも優れている。トラックとの連携は言うに及ばず、JR貨物の東京貨物ターミナルや国内最大のコンテナ港である東京港が至近にあるほか、羽田空港も近い場所にある。

 さらに、流通業務団地内にあるため周辺に住宅はなく、昼夜を問わない"眠らない物流"を実現する環境が整っている。

問い合わせ先

日本自動車ターミナル株式会社
https://www.j-m-t.co.jp/

 

 

 

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