約150名の参加枠に対して500名を超える応募があった、Microsoft Teamsのユーザー向け活用セミナー

元巨人、現野球評論家の桑田真澄氏が
チームワークを語る

 日本マイクロソフトは2017年6月9日、「チームコラボレーションが導く 新しい働き方改革!―噂のMicrosoft Teams その可能性を探る―」をテーマに品川本社でセミナーを開いた。

「Microsoft Teams」(以下・Teams)は、Office 365の新しいチャットベースのワークスペースアプリだ。昨年11月にプレビュー版、3月15日から正式版がリリースされ、全世界で5万社以上が利用。現在、アクティブなユーザーが月に50%増くらいの勢いで増えているという。イベントには情報システム部門や管理部門などの担当者150人が参加した。

 また、本イベントは体験型となっており、参加者全員がMicrosoft Teamsのデモ環境から各講演、座談会の感想や質問事項をあげることができた。リアルな講演を聞きながら、バーチャルなコミュニケーションを参加者同士で積極的に行う。この新感覚のイベントに、参加者も楽しみながら、Microsoft Teamsを体験しているようだった。

桑田真澄氏が自らの野球人生からチームワークとコミュニケーションの大切さを語った

 開催に先立ち、日本マイクロソフト執行役員常務マーケティング&オペレーションズ担当のマリアナ・カストロ氏が挨拶。“2020年に向けて、私たちはデジタル時代における働き方改革の準備はできているか?”という問いかけと共に日本マイクロソフトが現在推進している働き方改革への取り組みを紹介した。

 続いて、「スポーツ業界に学ぶ チームワークとコミュニケーション~桑田真澄氏の経験から学ぶ 最強のチームワークとそれを下支えするコミュニケーションとは~」と題し、野球評論家の桑田真澄氏が講演を行なった。

 Microsoft Teamsの画面から登場した桑田氏は、その後ステージへ登場。自身の経験談を交えながら、人生哲学、野球観について話した。「学生時代は野球と勉強の両立、プロ野球選手時代は結果とプロセスの両立を頭に入れながら過ごした」など、野球に攻撃と守りがあるように、何事にも表と裏があり、これらのバランスをとることを大事にしていると述べた。

 このほか、「2つのターニングポイントとなった挫折」から学んだことを紹介。小学校から中学、高校時代の勉強や野球で体験した挫折は「努力」で、身体が小さいことへのコンプレックスは「自分らしさ」で克服したという。「この2つがその後のプロ野球人生でいつも僕の背中を押してくれた」という言葉が印象的だった。

 また、質疑応答では、世代を超えたコミュニケーションという視点で「指導者として教えるときに注意していることは?」と聞かれ、次のように答えている。

「大切にしていることが3つあります。1つは、なぜこのトレーニングが必要かを説明すること。その理由を説明できるように勉強しながら指導しています。例えば、腹筋がなぜ必要かを説明すると、みんな率先してやるようになります。2つめは、自分の経験や実績だけで意見するのではなく、科学的根拠、客観的・合理的な理論を添えて指導すること。3つめは、自らがロールモデルになることです」