海外との共同作業
会議、プロジェクトなどに活用

 実際、Teamsはどのような業務シーンで利用しているのだろうか?

 阿部氏は「情報システム部なので、リアルタイムの業務連絡と社内のシステム監視ですね。Teamsに監視用のチャネルをつくり、チャットで情報交換しています。また、国内外の関係者と共にチームで共同作業を進める開発部門では、リアルタイムな連携など重要なコミュニケーションツールとして活用しています」。開発部門は海外出張も多く、そんなときの状況把握にも役立っているという。

 田中氏は「私はパートナーアライアンス本部に所属していますが、ここではお客様にサービスを提供する技術部隊と営業部隊、さらに直接お客様のところには出向きませんが、ベンダーとの間をとりもつ役割の部隊があり、お客様ごとにたくさんのチームがあります。このチームごとのコミュニケーションにTeamsは最適です」。また、経営陣への報告会に必要な資料作成をTeamsで行なっているそうだ。

Microsoft Teams の特徴は、導入するとすぐに活発に使われることと、登壇者は口をそろえた(進行役は、写真左の日本マイクロソフト・吉田馨一氏)

 山本氏は「会議やプロジェクト、すべてで使っています。私も日中はほとんど外出していますが、同じプロジェクトを遂行するメンバーが常に同じ場所に居ることはありません。しかし、Teamsなら離れたメンバー間でもバーチャルな会議を開くことができるのがいいですね」。会議の記録が残せる点もメリットに挙げた。

 小澤氏は「使い方としては、ある特定のメンバーと同じコンテクストでやりあうというものはすべてTeams化しています。あるいは、特定の課題に対して2週間に1回程度、議論するといったチームでも利用しています」。

 各社とも業務上、非常に重要なコミュニケーションツールになっているようだ。「使いやすい」という声も多かった。「社内に展開した際も、一度も使い方を聞かれたことがない。LINEに慣れている人が多いことも、違和感なく使えている理由ではないでしょうか」(阿部氏)。

 小澤氏も「冒頭でご挨拶をさせていただいたマリアナは私の上司ですが、真っ先に使い始めたんですね。皆様がおっしゃっているように、何の説明もなしに直感的に使えること、使ってみたら非常に分かりやすかったことが、経営陣から逆に現場に波及するかたちで使われ始めた理由だと思います」と加えた。