歩きたばこの被害は少なくない。1994年1月にはJR船橋駅構内で、歩きたばこをしていた男のたばこの火が幼い女の子のまぶたに当たり、女の子が救急搬送されるという痛ましい事件が発生したこともある。男を特定できず検挙に至らなかったが、この事件を契機に路上喫煙禁止条例が全国で制定されるようになった。
20年以上経った昨今でも歩きたばこをする人は後を絶たない。Twitter上でも「歩きたばこ」で検索すると、歩きたばこをしている人を非難したり、被害に遭いそうになったことを伝えたりするツイートが1時間に数件程度という、残念な頻度で見受けられる。うち一部を引用したい。
「歩きタバコもそうですが、自転車や原付に乗りながらのタバコはやめてください。歩きタバコをしてた男がポイ捨てして、そのタバコがうちの子供の頭に直撃しました。怪我は無いのが幸いでしたが、危ないのでほんまやめてください」(原文ママ、以下同)
「火傷じゃないけど歩きタバコしてる人の火が私の手に当たった瞬間、ナイフで切られたかと思うような痛い思いをした事がある」
歩きたばこをする人の後ろを歩いていると、大人・子どもかかわらず、誰でも被害に遭う可能性はあるが、とくに危険なのは、歩きたばこの危険性を知らなかったり、自分で自分の身を守る術を知らなかったりする子どもや赤ちゃんだろう。
たばこの火は手に持っているときに、700~800度近くと非常に高温になる。火や燃えカスが肌に接触すると、甚大な被害を引き起こすことは明らか。歩きたばこは「凶器」である、との認識を持って、謹んでほしいものだ。



