近年、受動喫煙防止策が注目を集め、何かと話題にのぼる受動喫煙の問題。ネット上では嫌煙派VS喫煙派のバトルも繰り返される。もちろんマナーを守った喫煙派もいるものの、中には喫煙者さえ困惑するような人もいる。彼らの存在が余計に喫煙派の肩身を狭くしていることは間違いない。今回、20~40代男女が「ひどい」「悪質だ」と感じる、絶対に関わりたくないモンスター喫煙者の事例を集めた。(取材・文/池田園子、編集協力/プレスラボ)

見送られた
受動喫煙防止改正案

 他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙。年約1万5000人が亡くなる要因とされており、厚生労働省は、「床面積30平方メートル以下のバーやスナック以外は原則屋内禁煙」との受動喫煙防止策を強化する健康増進法改正案を作成し、第193回国会(今年1月20日に招集された通常国会)への提出を目指して動いてきた。

 しかし、6月に閉会した通常国会で、法案の提出は叶わなかった。規制に慎重な意見を示す自民党が改正案に反対し、調整がつかなかったためだ。議論は秋の臨時国会に先送りされた次第だ。

 2020年には東京五輪・パラリンピックが控えている。もうあまり時間はない。嫌煙派は今秋での改正法成立で決着をつけたいところだろうが、はたして読み通りに進んでいくのだろうか。

 受動喫煙を不快に思う非喫煙者としては、早急に進めてほしいと感じる受動喫煙対策。というのも、マナーのいい喫煙者と比べて、マナーの悪い喫煙者がどうしても目につくからだ。本稿では、「他者への配慮が一切ない喫煙者」をマナーの悪い喫煙者、彼らよりもさらに質の悪い喫煙者を「モンスター喫煙者」と呼ぶことにする。