悩むビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

大切な家族を失った後は、誰しも不安を抱えるものです。残された家族を支えるために用意されている遺族年金ですが、まさかの「受給不可」という事例もあります。本記事では後妻を襲った年金格差の落とし穴を紹介、今すぐできる備えについて、社会保険労務士でもあるOne Asia法律事務所の古田雄哉弁護士に詳しく聞きました。(執筆/ライター 岩田いく実、監修/One Asia法律事務所 古田雄哉弁護士)

夫の急死
妻を襲った驚愕の事実

 高田亜希子さん(40代・仮名)は、一人息子を育てながら介護士として働いている際に、職場に出入りをしていた営業マンの太一さん(50代・仮名)と出会いました。

 太一さんも離婚経験者だったこともあり、意気投合。亜希子さんの一人息子の浩平さん(10代・仮名)は中学生で多感な時期でしたが、徐々に打ち解けたことや浩平さん自身の後押しもあり、再婚しました。

 太一さんには再婚時、前妻との間に小学生の娘がいると聞いていました。面会交流はしていないようでしたが、毎月養育費を振り込んでいたようです。浩平さんのことを「大切な息子だ」とかわいがり、週末は浩平さんと二人でサッカー観戦に出かけるなど関係も大変良好でした。

 しかし、太一さんはある日突然、くも膜下出血により死去。悲しみに暮れる親子に、年金事務所から届いた通知は非情なものでした。

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妻にも子にも「遺族年金が1円も出ない」衝撃の理由

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