東欧スロバキアで食べた
海外産米の寿司の味

 欧州各国では日本食レストランが年々増えており、旧社会主義の東欧諸国でも例外ではない。東欧諸国の中にはEU(欧州連合)へ仲間入りをした国もあるが、西欧の先進諸国との経済格差も著しく、豊かさを求め西欧諸国に移り住む人々も多数、移民問題も昨今のEU離脱の発端となっている。

 東欧諸国の街並みを見渡しても交通や商品市場や流通の仕組みが前近代的で遅れていることは否めないが、統合による人の行き来の自由化や観光ブームに乗って人的交流は増えており、西欧諸国からの影響による進化は所々に見られる。

 進化の一端とはいうわけではないが、東欧諸国においても日本食のレストランは少なからず、その存在感を増している。数年前、筆者がスロバキアの首都ブラティスラバを訪れた時、日曜日の昼食時に客であふれる日本食レストランに入店することができた。

 このレストランは寿司を看板としており、寿司職人と思しきシェフも客が見ている前で、堂々と慣れた包丁さばきで魚を切り分け、寿司を盛り付けていた。色鮮やかで鮮度も良そうだったので、刺身として食しても耐え得るものといえたが、残念なことにシャリすなわち寿司飯の質が悪く、寿司の美味しさが伝わって来ないことに不満を覚えた。

 恐らくあの日本料理店で使われていたコメは東南アジア、あるいはアフリカ、それとも北米などジャポニカ米が栽培されている地域から輸入したものと思われる。もし日本産のコメが使われたとしたら大幅な改善、おいしさの向上が見られたはずだ。そもそも輸入米だとしたら輸送費などを加算して、高い値段が付けられることになる。同じく輸入米なら日本からの輸出であっても同じ土俵に立てる可能性がある。

 そこで、日本産のコメについて、この東欧のスロバキア共和国への輸出の可能性を考えてみた。

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瑞穂実る国のコメを9000km離れた地へ輸出する法

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