管理機能まで含めて提供するため、判断業務に専念できる
NOCの大きな特徴は、管理を代行するにあたって、作業だけをこなす派遣とは違い、管理機能までを含めて人材を提供することにある。スタッフだけでなく、中間管理職である課長・マネジャーや課長までを、1つのチームとして送り込むのだ。
いわゆる派遣会社は、末端のスタッフを出すことに特化しているので、会社側はその人を教育する必要がある。仕事が始まれば、業務のクオリティ管理もあり、“辞めたい”とスタッフが言い出せば、それを引き止める仕事など、煩雑な業務が発生してしまう。
「そんなことでは上司は本来の判断業務に集中できず、外部のリソースを活用する意味がありません。当社は、定型業務についてマネジャーや課長を含めて、管理機能の全てを請け負うため、総務部全体が判断業務に集中ができるようになるのです」(岡崎氏)
さらにNOCでは、チームの上にスーパーバイザー(SV)と呼ばれる役職を置くことで、業務の平準化を行う。現場で実際に動くメンバーの他に、仕事の優先順位を含め、指示命令・運用管理・スタッフ管理を行う“指揮する人”を置くのである。
営業支援・企画系のアウトソーシングプロジェクト管理やコンサルティングサービス立上げ、研修企画・トレーニング、給与計算BPO、オフショア企画・推進、新規事業立上げをへて、現在、アウトソーシング事業を統括およびNOC子会社の取締役を務める。
自らSVの経験を持つ、アウトソーシング事業部の橋本公司本部長はこう説明する。
「大企業の総務部でありがちなのは、業務ごとに担当者が分かれていること。専門性は高まるのですが、横の連携がなくなり、手待ち時間や重複する業務が発生します。従業員にとっても窓口が複数あることで手続きが複雑化し、業務を依頼したのに総務内で “たらい回し”にされるなど、結果的に会社全体の業務の流れが阻害されてしまうのです」
SVは、業務を集中させ平準化することで、属人化や重複を解消する。相互サポートによって欠勤時も通常どおりの業務が提供し、窓口を一本化することでスタッフの負担も軽減する。チーム全員の稼動が同じになり、業務をまとめることで効率化がアップし、無駄な時間がなくなるので、トータルコストも削減できる。さらにチーム内でノウハウが共有されるために、仮に1人が辞めても平常通りの業務が遂行できる。
同社のSVはある種のコンサルタントで、1人で常時5~10社を見て回る。
「企業の総務は自社の総務しか知りませんが、SVは数多くの会社の総務の実態を見ているので、“他社ではこうやっている”などの提案が可能になります。経験値の高いSVが各企業に合わせて的確な提案ができるのが、当社の強みでもあります」(橋本氏)
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