通常のコンビニが2700品目から3000品目の品ぞろえのところ、「ファミマドンキ」は4600品目から5000品目をそろえており、店内では180センチメートル以上はあろうかという背の高い陳列棚に、目いっぱい商品を詰め込んでいる。

 それを“ドンキ流の圧縮陳列”と言われればそうかもしれないが、しかし、そもそも店舗面積が狭く通路幅が狭いコンビニだから、棚上の商品は分かりにくいし、手に取りにくい。

商品政策的には“妥協の産物”感
ドンキ流“価格設定の妙”生かされず!?

 立川店ではイートインスペースをつぶして酒類売り場にしたという。

 通常のドンキなら、酒類やつけまつげなどが圧倒的な品ぞろえで展開され、珍しい商品も陳列されている。しかし、ファミマドンキは酒類をはじめ、それぞれのカテゴリーで品ぞろえに圧倒される感がない。

 レギュラードンキの売り場面積は2000~3000平方メートルであり、その10分の1以下、150平方メートル程度の狭い売り場面積のコンビニで、圧縮陳列なりボリューム感のある品ぞろえなりを打ち出すには難しさがある。

 一方で、総菜売り場ではファミリーマートオリジナルの「お母さん食堂」が売られている。商品政策的にはファミリーマートとドンキの、商品的な綱引きの結果の“妥協の産物”といった感じだ。

 2つ目は「ドンキ流の“価格設定の妙”が生かされていないのではないか」という疑問である。

 価格設定も、いわゆるレギュラードンキや「MEGAドン・キホーテ」で行われているドンキ流の価格政策が成立していない。ドンキでは見せ筋としての高価格帯の商品、売れ筋商品の中価格帯、比較対象のための低価格帯という価格政策を展開している。だが、残念ながらそんな価格政策が行われていないように見える。

次のページ

コンビニでドンキ流はなじまない?

TOP