コンビニが個店で安い商品や珍しい商品を見つけて仕入れを判断するのは難しいといえる。ドンキ流の仕入れや個店主義は、コンビニというシステム化された業態では限界があるだろう。

ドンキのコンビニは
成就しなかった

 ドンキでは、「ピカソ」や「驚安堂」といった小型店も展開している。

 しかし、こうした店舗はそう増えていない。創業会長の安田隆夫氏もコンビニには並々ならぬ意欲を見せ、持ち帰り弁当店の「オリジン東秀」の買収に動き、コンビニと持ち帰り弁当を融合した店舗の構築を目指したことがある。

 しかし、ドンキのコンビニは何度か挑戦しても成就しなかった。

 一方の小型店である驚安堂も当初はドンキ流のコンビニ店的な使われ方、業態を想定したようだが、それも軌道に乗らず、現在は生鮮食品のミニスーパーに衣替えしている。

 ドンキ自身の小型店が軌道に乗っている。確立されているとは言い難い状況の中で、ファミマとの協業の「ファミマドンキ」も模索状態といっていい。

 今回、ファミリーマートでは立地を変えて3店を出店した。商圏の状況によって、どう使われるか。どんなドンキの商品が売れるかを検証するためだったと見られる。

 ドン・キホーテはユニーの総合スーパーの一部でドンキ流を取り入れ成功している。しかしそれは、総合スーパーは店舗面積が広く、バラエティ感が打ち出せるなど物理的制約がなく、コンビニのように目的買いでもないからだ。

 ファミリーマート、ドン・キホーテはコンビニの新タイプの店をつくり出すのならば、ただ、双方の良さを取り入れただけのコンビニではなく、「コンビニの再定義」から始めるべきではないだろうか。

TOP