予想外だった「インスタの媒体力」
「実を言うと当初、インスタグラムでの展開は検討していませんでした。ユーザーが若く、女性が多い媒体イメージが強かったので、メッツコーラのターゲット層との相性に疑問があったからです。ところが、デジタル広告をサポートしていただいているサイバーエージェントさんから、媒体として急成長していること、意外にも男性の利用者も多いということを理由にインスタグラムでの展開を提案され、半信半疑ながらミニマム予算で試してみることにしました」
その試みがピタリとはまった。
他のSNSやインターネットの広告媒体でも同時に展開したが、インスタグラムは予想をはるかに超えてターゲティングの精度が高く、広告の視聴完了率、クリック率も極めて高かったという。
「最初はフィード配信のみでしたが、6秒の動画広告を、縦型の全画面表示が可能な“ストーリーズ”にも配信開始したところ、これが大正解。『動画を見る→興味を持ってもらう→クリックしてもらう→リンク先のブランドサイトに飛んでもらい、商品理解を深めてもらう』というサイクルを生み出すことができました。ストーリーズの全画面表示と短い動画という特徴が、ターゲットにメッセージを届けるツールとして有効だったのだと思います」
[メッツコーラのストーリーズ動画▼]
これはつまり、ターゲットの顧客層に向けて極めて効率的に広告展開できたということだ。
「テレビCMと比べて、その効率は雲泥の差」と脇山氏は言う。「他の媒体と比べても好結果が出たので、インスタグラムへの出稿比率をその後どんどん増やしていきました」。