多忙な店長がシフト作成の煩雑さから解放
店舗運営を活性化
【case1】レシピ&マーケット アトレ恵比寿店
レシピ&マーケットは、国内外で数多くの賞に輝いたフレンチシェフ、兼子大輔氏による本格レストランの味が堪能できる総菜ショップだ。渋谷、恵比寿、六本木に店舗を構え、化学調味料や保存料をできるだけ使わない、「心」と「体」も喜ぶような“美味しくて豊かな食事”を提供している。
そのひとつであるレシピ&マーケット アトレ恵比寿店は今年3月にオープン。4ヵ月後の7月に「Airシフト」を導入した。店長の佐川尚江氏は、導入理由について「さまざまな店長業務の中でも最も憂鬱だったシフト管理を何とかラクにしたいと思い、オーナーの強い勧めで使ってみることにしました」と語る。
同店には7名の女子大生がアルバイトとして在籍しており、常時1~2名が店に出ている。Airシフト導入前は、スタッフから半月ごとに希望を集め、シフトを作成していた。たとえば月前半のシフトを決める場合、前月の20日ごろにスタッフ全員にメッセージアプリのグループ機能を使って希望を聞き、25日ごろまでに返信をもらって表計算ソフトのシフト表に当てはめていた。
「メンバー全員から希望を集めるのがまずひと苦労ですし、転記漏れや転記ミスがないようにシフト表を作るのにも神経を使いました。しかも、空きが埋まらない場合はシフトに入ってもらうことを個別にメッセージアプリで交渉しなければならず、急な予定変更を受けたときも、手動でシフト表を調整しなければなりません。ようやく全部のシフトが埋まっても、すぐに次の半月のシフトを作成しなければならず、まさに自転車操業のような状態でした」
そうした状況は、「Airシフト」の導入によって一変した。メンバー全員のスマートフォンに「シフトボード」をダウンロードしてもらい、これを使って半月ごとにシフト希望を入力してもらうようにしたのだ。
「『シフトボード』で入力された希望は、そのまま私のパソコンで使っている『Airシフト』上のシフト表に反映されます。希望シフトの収集と入力の手間が省け、転記ミスに神経を払わなくても済むようになりました」と佐川氏は語る。シフト作成に要する時間は「実感で半分ぐらい」になり、何より作業の憂鬱さが解消されたことが大きな効果だという。その分、店を訪れる客が何に注目しているかに目を配ることができるようになり、自身の夢である商品開発などへの意欲も湧いてきている。スタッフへのケアも今まで以上にできるようになった。
オーナーの兼子氏は、こうした「Airシフト」の導入について、「店長の間接業務負担が軽減され、売り上げを伸ばすことに頭と時間を使えるようになったことが何より大きなメリットだと感じている。今後は現在展開している3店舗のすべてに導入したい」と導入の拡大を予定していることを明らかにした。