境町役場で、町長の橋本正裕氏(42歳。現在2期目)は、自らが旗振り役となって推し進める独自の英語教育への取り組みについて、熱く語ってくれた。
「フィリピン」「無料」がキーワード
歌って踊って学ぶ独自の英語教育
「現在、町内の全ての公立小中学校(全7校)で1年次から英会話に特化した授業(正式には“外国語活動”)を週3コマ(1コマ45分間)行っています。昨年9月からスタートした全く新しい試みです。さらに英語の課外活動や英語合宿など、子どもたちが常に英語と接することができる環境づくりを進めているところです」
旗振り役となった境町の橋本正裕町長 Photo by N.N.今や、小学校低学年から英会話活動に力を入れること自体は珍しいことではない。学習指導要領の範囲を超えて、個性的な授業編成が組める国の「教育課程特例校」の制度を利用している小中学校は全国に約3000校あり、その半数以上で独自の英語授業が行われている。
しかし、境町が際立っているのは、英語教育を地域活性化とリンクさせている点と、全国的にもほぼ例がないフィリピンから英語教師を招聘している点、さらに財源をすべて町の収入で賄っている点だ。
橋本町長は、「最大のポイントは、境町の小中学校に入れば貧富の差を問わず、誰もが無料で高水準の英会話を学ぶことができるということです」と語り、次のように解説する。
「フィリピンから教師を招聘する点についても、さまざまなメリットがある。1つは人件費を含め、欧米から先生を招くよりも費用が断然に安いこと。さらに、教師たちの質。フィリピンは米国の植民地時代から英語が第2言語として公用語化されており、学校での授業もほとんど英語で行われています。そのため、英語を教えるスキルが非常に高く、発音もきれいです。しかも、フィリピンの人は総じて親日的で、実にフレンドリーな性格。生徒たちと同じ目線に立ち、実に楽しそうに授業をしてくれています」



