アンケートでは見えてこない
フランス車が選ばれる5つの魅力
アンケート結果からもなかなか見えてこない、フランス車好調の理由。国産車・輸入車を区別せず中立的な視点から紹介することで知られる自動車雑誌『カー・アンド・ドライバー』編集長の竹内龍男氏はどう見るのか?
「販売実数で言えばフランス車はまだまだ少数派。弊誌の「青山通り定点観測」でもドイツ車は多いけどフランス車は少ない。身近にフランス車オーナーがいないという人も多いでしょう。フランス車の魅力は実際に触れてみたり乗ってみたりしないとわかりにくい感覚的な部分が多いので、アンケートは答えづらかったかもしれません」
竹内氏によると、フランス車の魅力は以下の5つに集約される。
1.デザインセンス
2.オリジナリティ
3.コンパクトサイズ
4.コストバリュー
5.走りと乗り心地のハイバランス
「まずはやっぱり、デザインですね。アート&ファッションの国フランスならでは色彩感覚に優れたデザインは、誰もが認めるところでしょう。クルマ以外にも関連アパレルやグッズなどすべてがお洒落なのはさすがというほかありません。とくにプジョーは自転車やソルトミル、ペッパーミルも歴史があり、優れものとして人気があります」
アンケート結果を見ても、「内装、外装とも個性的。(50代男性)」「デザイナーの芸術的なセンスがある(60代男性)」など、多数の人が好意的なコメントを寄せた。一部、「デザインは独特だと思うが、自分の好みではない(40代男性)」という意見も。個性的であるがゆえに、賛否が分かれるものの、“フランスと言えばデザイン”というイメージは浸透していそうだ。