来るスマート社会で
武器になる資格
このように「スマートハウス」には大きな期待が寄せられているわけだが、その普及に向け、スマートハウスに精通した人材の育成が急務となっている。これまで住宅設計に深い知識を持つ建築士や、家電のことを知り尽くしている家電製品アドバイザー、電気に詳しい電力会社の社員といったようにそれぞれのプロはいたが、スマートハウスの推進ではそれらの分野を横断的に精通している人材が必要になるからだ。
そこで家電製品協会では、スマートハウスに関する専門知識を習得した人材に付与する日本初の認定資格「スマートマスター」を16年9月に導入した。
「たとえ1級建築士でも、これまでの知識だけではスマートハウスに対応できません。関連する他分野の知識を習得することで初めて『スマートハウスを語る能力』となります。それによって他業界との円滑なコラボレーションも可能になります」
試験は毎年9月・3月の年2回、「スマートハウスの基礎」「スマートハウスを支える機器・技術の基礎」の2科目。これまでに5回実施(累計受験者数は約1万2000人)され、合格率は約50%。5000人を超えるスマートマスターが誕生している。協会では20年までに1万人の認定を目指すという。
政府の後押しやエネルギーを無駄なく効率的に利用するスマートライフへの関心の高まりも追い風となりそうだ。「スマートマスター」を取得しておけば、スマート社会におけるビジネスの武器になるだろう。
●問い合わせ先
家電製品協会 https://www.aeha.or.jp/nintei-center/lp_smartmaster/
家電製品協会 https://www.aeha.or.jp/nintei-center/lp_smartmaster/