創業は1914年、プラスチック成形の黎明期から、時代の流れとともにビジネススタイルを進化させてきた。現在は、自動車分野や家電分野における外観部品を中心に、BtoCのビジネスへも進出。"人を生かす"自由な社風が、若手社員を伸び伸びと育てている。
大阪銘板
山口 徹 代表取締役社長
山口 徹 代表取締役社長
ものづくりの集積地で知られる東大阪市に本社を構える大阪銘板は、大正時代に創業し、2014年に創業100周年を迎えたプラスチック成形・加工の老舗企業だ。
もともとは、金属看板や門標などを作る小さな“商い”だった。戦後、松下電器産業(現パナソニック)のラジオ目盛り板を手掛け、1955年にテレビの前面をカバーする「ブラウン管マスク」射出成形に業界に先駆けて成功する。精密なスリットや曲面を含む複雑な立体モデルの成形は、まさに時代の先端を行く技術が生み出したものだった。
その後、より高い付加価値を目指して金型部門を設立。「当社の強みは、顧客のニーズに細かく応えながら、デザイン提案から試作、金型、成形、仕上げ・組み立てまでの一貫生産体制を築いている点にあります。製造過程の上流から下流までを手掛けることで、良い金型で高品質の製品を量産できる体制をつくれるのです」と、創業4代目の山口徹同社社長は語る。
一貫生産が可能だからこそ、高精度の製品を提供できる。その一つが日本トリムの整水器