全てのサービスを無料提供
地方での求人など、幅広い業種に対応
採用サイトに必要な基本機能をすべて無料で提供するとうたうエンゲージだが、今後も無料提供を続けるのかは、気になるところ。寺田氏は「エンゲージは基本サービスを無料で提供するフリーミアムモデル」だと説明する。「よく『本当に無料なの？』と質問をいただくが、今後も基本的な利用は無料なので安心して使っていただきたいです」(寺田氏)
現在、入社後の活躍につながる採用効果を実感してもらうため、オプション機能も検討している。しかし、全プロセスを体験してもらえるように、一部の制限はありながらも全てのサービスを無料で提供している。
エンゲージの導入企業はIT系企業だけではなく、官公庁からNPO、飲食業や農業まで幅広い業種に広がる。特に、人々が普段の生活をする中で利用するようなお店・施設・サービス、告知する場が少ない地方の求人に強い。例えば新日本プロレスでは、自社のホームページから、エンゲージで作った採用ページへリンクを設けている。そうすることで、ホームページを訪れるファンが求人情報を認知し、ファンの中から自社にマッチした人材を採用できた。
掲載期間、情報量、コスト
エンゲージが解放した３つの制約
寺田氏は「エンゲージは、既存の求人サイトにおける3つの制約を解放した」と語る。
1つ目は、採用情報の掲載期間の制約だ。掲載期間の決まっている求人サイトとは異なり、エンゲージで発信を続ければ、採用が完了するまで掲載しておくことができる。
2つ目は、既存の求人サイトでは、掲載できる情報やフォーマットに制限があるが、エンゲージではそうした制限は設けられていない。「検索によって情報にアクセスできるようになると、次はランディングページの情報が重要。いかに応募へのアクションを生む魅力的なコンテンツを掲載できるかがカギになります」(寺田氏)
3つ目はコスト。エンゲージは、採用サイトに必要な基本機能をすべて無料で利用できる。料金がかかるのは一部オプションだけだ。
「自由に参加、発信ができるのがインターネットのいいところ。採用情報を探す方も情報が充実するほど幸せになれるはずなので、料金を課さないことが重要だと思っています。例えば、飲食店サイトの場合、しっかりと情報を知った上でお店に来てもらえる世界が実現したことで、飲食店にもユーザーにも利益をもたらしましたが、企業の採用でも同じことが起こると考えています」と寺田氏は語る。
