転職を決断したものの「不安だったこと」は?
――皆さん、さまざまな理由で転職の決断をされていますが、転職に際してどんなことを不安に感じていましたか?
大谷 僕は転職エージェントに登録していたんですけど、30代後半になってからもかなり引き合いがあったので、年齢は不安要素になりませんでした。強いて言うなら、今いる業界の将来性には若干の不安があるのですが、まあ、何かあれば、また転職すると思います。
藤原 一回目の転職のときは、社風や職場の雰囲気に自分がフィットできるのかどうかが気がかりでしたね。
坂口 給与などの条件面はあらかじめ提示されているので、私も入社前は、どんな雰囲気の会社なのかな、というところが一番不安だったかもしれません。
藤原 転職を悩んでいるとき、誰かに相談しました?
岡田 色んな人に相談したんですけど、一番参考になったのは、"前に同じ会社にいて、自分よりも先に辞めて、転職に成功している人"の体験談。
藤原 わかります。私も同じで、元同僚に会う機会を作って、相談に乗ってもらいました。スキルを新天地でどんな風に活かせているかなどのリアルな話が聞けて、参考になった。
大谷 僕は、学生時代の友人に話すくらいでしたね。あと、転職エージェント経由で求人募集をしている企業からオファーがあったときは、面白い出会いがあるかもしれないので、実際に転職するかどうか決めかねている段階から、色々会ってみたりしていました。
藤原 私も、転職サイトに登録はしていました。エージェントに相談すると、自分の客観的な評価がわかるのがいいと思います。
坂口 結果的には自分で転職先を見つけられましたが、私も登録しましたよ。転職エージェントに相談すると、転職先の選択肢は増える感じがしますね。
「重視したこと」と「捨ててもいいと思ったもの」
―― 転職先選びで特に重視されたことは何でしょう?
岡田 それまでの経験を活かせるというのがまず一つ。もう一つは、それまで日本企業に勤めており、英語のスキルを磨き、海外で英語を使ってビジネスをしてみたいという気持ちがあったので「外資系」という点は重視しました。
藤原 私は、それまでより大きな仕事ができて、さらに自分が積み重ねてきたことを活かせる会社を選びたい、と考えていました。
大谷 相手の“本気度”ですね。マネジメントに携わりたかったので、それを伝えたうえで、自分が挑戦してみたいことに会社が本気で応える気があるのか、気にかけました。
坂口 私の場合は、やりたいことができる、というところに加えて、許容できる最低限の年収を上回ることは譲れないと思っていましたね。