大平氏も注目するモンブランの「スターウォーカー」コレクション
リニューアルして再デビューする「モンブラン スターウォーカー」コレクションの特徴の一つが、モンブランエンブレムが宙空に浮かび上がる半透明ドーム。月の地平線から漆黒の宇宙に昇る青い地球をモチーフにしており、上側からは黒く見えるが、横側から見るとブルーのグラデーションが施されている。
そんな悩みに解を与えたのが、幼少期の原体験だった。プラネタリウムの星空を眺め、感動してくれた友達や大人たち。彼らが体験したのは、生活とは懸け離れた非日常である。
「日常生活はもちろん大切ですが、時には星空を眺め、普段とは異なる空間軸や時間軸の中で自分を見つめ直すことも大切ではないでしょうか。広大な宇宙に思いをはせると、その中に浮かぶ小さな星の一つにすぎない地球の存在についても考えるはずです。ちっぽけだけど、その上に70億もの人やさまざまな生き物が暮らし、限られた資源や環境を分け合いながら生きている。しかも、これから100年先、1000年先、1万年先も互いに助け合いながら共生していかなければならない。プラネタリウムには、つかの間でも人々にそんな思いを抱かせてくれる装置として、存在意義があると思い直したのです」(大平氏)
同じような思いを抱かせてくれる筆記具として大平氏が注目するのが、モンブランから19年7月に発売された「スターウォーカー」コレクションの新作だ。
03年に登場した「スターウォーカー」コレクションは、画期的な技術革新で100年以上にわたって筆記文化に革命をもたらしてきたモンブランの筆記具の中でも、シンプルで美しいデザインを好む人向けに製作された人気コレクションである。
その新作には、数年ぶりに大胆なリニューアルが施され、「スターウォーカー」の名にふさわしく、宇宙空間をイメージさせる斬新なデザインが採用された。大平氏が特に注目するのは、おなじみのモンブランエンブレムが浮かび上がる頭部である。