製造業や金融機関に勤務する人は
将来を不安視して転職を希望

 アンケート「35歳以上の転職意向」では、回答者665名のうち、90%が男性、10%が女性。全体の86%が世帯を持っている。年齢は90%以上が35~50歳の間。年収は500万~750万円の層が36%、750万~1000万円の層が35%と大体同じ割合で、合計すると全体の約70%を占めている。

 回答者の現在の職種は「営業/販売」が19%と最も多く、2位が「技術/研究開発」、3位「専門職」と続いた。業種では「製造業」がトップで24%。2位は「金融/証券/保険」で、8%を占めている。森本氏は、この結果に対して「私のところに来られる転職希望の方でも、各種製造業の会社や金融機関に勤める方は、かなり多い印象があります」とコメント。

「製造業や金融機関の転職希望者の大部分に共通するのは、“業界の将来に不安を感じている”という点です。最近、私が立て続けに耳にしたのは、海外における日本製品のプレゼンスが急速に落ち込んでいる、という製造業の方のご意見。日本にいるとあまり感じないかもしれませんが、海外赴任を経験すると、現地のデジタルサイネージの大看板や家電売場などの店頭から日本製品が消え、その落ち込みようを目の当たりにすることになり、先行きに不安を覚えて転職を考えるようになった、というケースがいくつもありました」