「昭和電工ができることを全て知っている」集団
としての融合研
── 融合の力をさらに発揮するためには、何が必要ですか。
近藤 私は、部下には「見える化も大事だが、見せる化も大事」と言っています。レポートや学会発表で、自分たちが持っている技術を社内外に積極的に見せていく。そして共創を促すことが融合研の活動を盤石にしていくと思うのです。
武内 融合研は、お客様の課題を起点とするアプローチを取っており、“耳目力”の強化が次なる課題になると思います。つまり事業部の開発者や営業部門まで含めて、お客様にどのような課題があるのかを真っ先に発掘できた会社が生き残れる時代です。全体最適の提案は、お客様の課題を的確につかむための手法でもあり、課題を融合研で検証し、昭和電工の総合力を一気呵成(かせい)に結集してさらなる全体最適の提案へとつなげることです。
佐藤 一つの画期的な素材を開発すれば、それでしばらく勝てる時代ではないですからね。
蒲池 これは技術者に限らないのでしょうが、異なる分野の人から指摘されて初めて、本人の実力や価値に気が付くことは多いのではないでしょうか。融合が、大きな力へと進化する起点とは、こういう異分野交流による評価軸の見直しやオープン化にあると思います。
近藤 「コングロマリットプレミアムを実現するには人」。融合による価値の気付きは、まさにそこに関わる人のなせる技です。私たちは、昭和電工ができることの全てを知る組織として存在し、新しいR&Dモデルを構築したいですね。
佐藤 営業の人にも、今の製品の改良だけでなく、お客様の課題を融合研に持ってきてほしいです。昭和電工が「お客様の嬉しい」を提供します。
●問い合わせ先
昭和電工株式会社 https://www.sdk.co.jp/
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