転職先選びで重要なのは会社の規模ではない
自分を適正に評価してくれる会社かどうか

CASE【4】 
斉藤隆夫さん(仮名・41歳)
新卒で通信会社に入社。外資系コンサルティングファーム、大手監査法人、外資系インターネットサービス会社、ITベンチャー企業を経て、2018年より金融系ITベンチャーに勤務。

 新卒で通信会社に入社しITエンジニアの仕事に就いた斉藤隆夫さん。入社5年目にして、突然親会社が外資系企業に変わり、リストラを断行し始めたことが、初めて転職を考えるようになったきっかけだった。

「そこから外資系コンサルティングファームに転職し、ITコンサルタントの道へ進みました。ちょうど日本版SOX法が走り出し、ITスキルを持つ人材へのニーズが高まっていた頃で、転職先ではIT監査業務に携わるように。1年で退職して、次は監査法人に転職しましたが、ここでは金融系のIT監査の経験を積むことができました」

 その後、友人からの誘いで、外資系インターネットサービス会社に転職したものの、業務内容が合わずすぐに転職。その後はITベンチャー企業に飛び込んで3年半、その次に当たる現在の職場も、金融系のITベンチャー企業だ。

「転職というと大手を希望する人も多いと思いますが、私は自分が活躍できて、仕事ぶりを適正に評価してもらえることを第一条件に会社選びをしており、会社の規模には全くこだわりませんでした。それでも、年収はほぼ右肩上がりです。むしろ、大手よりもITベンチャーの自由さや、物事を決めるスピードの速さ、『成果さえ出せば良い』というムードが自分に合うなと感じています。採用においても、『35歳の壁』みたいなものは全くないし、転職回数が多いからダメというのもない。あくまで、今会社に必要なスキルを持った人材を採用するという印象です。実際、今の会社も前の会社も、年齢に関係なくスキルを持った人材が活躍し、適正な評価も受けています」

 転職に当たっては、ビズリーチを含む複数の転職サイトに登録し、積極的にヘッドハンターとも面談した。

「ヘッドハンターもさまざまですが、中には企業のいい部分だけでなく、悪い部分もきちんと教えてくれて、信頼できる人もいる。なので、ヘッドハンターと話すことには、それ相応に得るものがあったように思います」

 IT監査という専門的なスキルがあり、それに関連してさまざまな資格を持っていたことから、斉藤さんに対する引き合いは強かった。直近の転職先は、最も魅力的なオファーを提示したビズリーチの「プラチナスカウト」をきっかけに決めたという。

「『プラチナスカウト』はさすがに特別なスカウトだけあって、企業のオファーと自分のやりたいことのフィット感が強かったように思います。ヘッドハンターの中には、IT監査専門の僕に会計監査の仕事を推薦してくるなど、まったくマッチしないオファーをしてくる人もたくさんいましたから」

 職場には満足しているが、より自分が活躍できる場が見つかれば、さらなる転職をためらわないという斉藤さん。そのため、今も継続してビズリーチに登録し、スカウトに目を通している。

 35歳を過ぎて転職しキャリアアップに成功した4人だが、そこまでの道のりは決して平坦ではなかった。本当に転職すべきか悩み、転職先の人間関係に戸惑いながらも彼らが前に進めたのは、自分が成長できる機会を常に探し求める強い意志と、ビズリーチを使った情報収集と自分の市場価値の相対化を怠らなかったからだろう。

●問い合わせ先
株式会社ビズリーチ https://www.bizreach.jp/