女性と文系出身者を積極的に採用
建設業界の常識を変える

建物に明かりをともす電気設備工事の会社として"夜景を変える"をスローガンにしている。業界では珍しく、女子・文系学生を積極採用。独自の教育・研修システムで施工管理を行う現場代理人を育てる。安定した受注力を誇り、働き方改革にも力を入れている。

女性と文系出身者を積極的に採用建設業界の常識を変える牧野電設
牧野 長(たける)
代表取締役社長

 牧野電設は2011年から新卒採用を開始、女性の施工管理職や文系出身者の採用を積極的に進めてきた。その結果、現在では社内の半数以上が女性、社員の平均年齢も27歳という、建設業界では異例の組織構成になっている。

 きっかけは11年の東日本大震災だった。建物の倒壊や電力不足などを経験した学生たちが、建築や電気を通して世の中に貢献したいと考え始めたのだ。しかし就職活動を始めると、文系を採用する建設会社は少なく、女性は門前払いという問題に直面した。

「そうした声に応える形で、女性や文系の採用を始めたのです。大学で違うことを学んできたとしても、好奇心を持って知らない仕事に向き合う学生はエネルギーが強く、入社後に圧倒的な伸び方をする。採用の間口を広げる意味でも、その方法は正解でした」

 そう語るのは、牧野電設の牧野長社長だ。

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