コンプライアンス重視の
経営を貫く「フェアな企業」
同グループの原点は1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災の直後にある。関東大震災の2週間後、がれきの山の中、焼け残った電柱に「ベニア」と書いて矢印をしただけの「青空商売」がジューテックGの原点だ
「『フェアな企業でありたい。アンフェアな経営はしたくない』と、私は社長就任以来、ずっと考えてきました。例えば、住宅資材販売を手掛けていると、建設業法をはじめとするさまざまな法令上のルールを守らなければなりません。単純に利益を追い求め、いつのまにかルールを逸脱してしまうケースを耳にしますが、うちはそういうことは絶対にしません」(足立社長)
上場企業に高いコンプライアンスが求められることは言うまでもないがジューテックGは上場以前からコンプライアンス重視の経営を貫いてきたのである。
「弊社は販売業というより、むしろサービス業だと思っています」と、足立社長は言う。顧客のニーズを的確に捉え、有用な情報を提供すること。また、顧客のニーズに合った質の高い提案を行うこと――そうした「サービス」自体が、会社としての重要な役割だと位置付けているのだ。