2022年に創立50周年を迎える日税グループは、全国の税理士協同組合との資本提携を基盤に、保険代行、顧問料振り替え、不動産仲介など、さまざまなサービスを税理士と関与先企業に提供してきた。その安定性と規模の大きさは、「知る人ぞ知る優良企業」と呼ぶにふさわしい。
日税ビジネスサービス
吉田雅俊
代表取締役会長兼社長(CEO)
吉田雅俊
代表取締役会長兼社長(CEO)
日税グループは創業以来、「税理士とその関与先のために」を理念として掲げてきた。日税ビジネスサービス・吉田雅俊CEOが、そこに込められた思いを語る。
「日本の企業はおおよそ99%以上が中小企業であり、労働力人口の約8割が中小企業に勤めています。また、その中小企業の約8割が税理士の関与先となっています。私どもは、そうした全国の税理士さんと、税理士さんが顧問などで関わっている中小企業を対象にビジネスを展開しています。つまり、特定多数が相手なのです。そのことが、日税グループの最大の特徴になります」
設立当初は、税理士の関与先企業の経営者向け保険を業界関係者と企画・立案する企業として出発した。税理士協同組合が保険を扱うと、税理士しか加入できない。そこで、関与先企業が加入できる保険を扱うため、日税サービスが「東税協共栄会」の専属事務代行社となったのだ。東京でその事業が成功したため、各地の税理士協同組合と組む形で、保険ビジネスが全国に広がっていった。
それを皮切りに、税理士が関与先からもらう報酬などの振り替え業務、税理士の関与先の不動産仲介業務などに手を広げていったのが、日税グループの歩みなのだ。