儲かるビジネスの構築のために
これからの
企業経営に欠かせない
知的財産のマネタイズ

むしろBSに表れない
資産価値がその会社の
コアコンピタンス

儲かるビジネスの構築のためにこれからの企業経営に欠かせない知的財産のマネタイズ正林国際特許商標事務所
正林真之所長(弁理士)

「芯がなければロウソクは燃えない、その芯の部分でマネタイズする」と正林所長は語る。

 実際に日本ではこれまで、多くの技術系ベンチャーが優れた技術を開発しながら、事業化に失敗してきた。その主な要因は、自社のアイデアや技術に自信を持つ経営者が、価値と希少性のみで成功すると思い込んでいることにある、と正林所長は指摘する。

「例えばベンチャー経営者が、自社に価値や希少性があることを理由に、金融機関に融資を申し込むとします。ところが日本の会計基準では、知財はほとんどの場合、目に見える形でBS(貸借対照表)に載ってきません。金融機関は財務諸表で見ることができないものを評価しないため、融資は行われず、交渉は決裂してしまうのです」(正林所長)

 だが、金融機関には見えていない知財を権利化し、正しく実行することでマネタイズは可能となり、結果的に資産を増やすことも可能となる。

「消費がモノからコトに変化した現在、むしろBSに表れない資産価値が、その会社のコアコンピタンスであるケースが増えています。知財という見えない資産の活用法に気付くことができれば、新たな売り上げを上げることができ、新しいビジネスモデルも発見でき、ファイナンスに成功したのと同じ効果が期待できるのです」(正林所長)

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