儲かるビジネスの構築のために
これからの
企業経営に欠かせない
知的財産のマネタイズ

ストック型
ビジネスを展開して
最強のゴールへ

 では、知財を生かして儲かるビジネスモデルを作るには、どのようなステップを踏めばいいのだろうか? 

 その一つの方法が、ストック型ビジネスを確立し、価格決定権を手に入れることだ(図表3)。ストック型ビジネスとは、仕組みを作り、その仕組みによって成り立つ形のビジネスのこと。一方、フロー型ビジネスとは、単発でその都度仕事を請け負うことを繰り返すビジネスのことである。ビジネスの形として“最弱”なのは、フロー型で価格決定権がない状態だ。そこから抜け出すには、知財権で交渉力を強化してゆく方法(αルート)と、知財権の独占を通じてストック化してゆく方法(βルート)がある。

 正林所長は知財の話で、よく「貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ」の例を出す。あふれる才能を持つ天才モーツァルトは、多くの楽曲を買い切りという形で切り売りした。いわゆるフロー型ビジネスである。対するプッチーニは、モーツァルトほどの才能は持たなかったが、楽譜を作る会社に所属し、自ら作曲したオペラが上演されるたびに権利料を得ていた。こちらはストック型ビジネスである。

「音楽家としての知名度や評価では、モーツァルトが圧倒的に優位でしたが、結果的に貧窮にあえぎ、プッチーニの方は知財を活用するすべを知っていたために、圧倒的に裕福になった。両者の成否を分けたポイントは、知財をマネタイズする意識と能力だったのです」と正林所長は明かす。

 いわばモーツァルトは、フロー型で価格決定権のない最弱の位置(Ⅰ)のまま生涯を終え、プッチーニはストック型ビジネスを展開、最強ゴール(Ⅳ)にたどり着いたのだ。

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