DX時代に企業が生き残るためには
「ビジネス×アジャイル」が必要だ

必要なのは組織のマインドシフト

DX時代に企業が生き残るためには「ビジネス×アジャイル」が必要だSAFeでは、ビジネスにアジャイルの手法を取り入れている
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上條 SAFeを導入すると、なぜビジネスが変わるのでしょうか。

クリス SAFeは、アジャイルの実践方法だけではなく、組織のマインドセットを変えることにも焦点を合わせているためでしょう。変革を成功に導くには、成長戦略と意思決定に従事している人たちの考え方を変えることが特に重要です。意思決定を速くすることが、より良いビジネスの問題解決につながり、ビジネスアジリティーの実現に寄与するのです。

上條 私が支援するコンサルティングの現場では、アジャイル導入自体が目的になり、うまく進まないケースも見られます。アジャイルもウオーターフォールも開発手法の一つであり、アジャイルに取り組むことが目的ではありません。

 アジャイルに関する誤解の中に、「要件を最初から明確にする必要はない」というものがあります。確かに、最初から「全ての」要件を明確に決める必要はありませんが、アジャイルでは2週間単位で絶えずどの要件を実行するかを決定し成果物の評価をするプロセスを繰り返さなくてはなりません。ウオーターフォールとは全く異なるアプローチである分、企業の経営層をはじめ、組織全体の文化を変えるマインドシフトが求められるという点では同感です。加えて、SAFeの充実した教育プログラムもビジネスを変えたい大企業には魅力的だと思います。

クリス 組織が変わるには優れたパートナーが必要です。SAFeを日本市場に投入するためには、大企業との関係構築が不可欠です。日本の大企業に対し、ソフトウエア開発やIT運用サービスを提供してきた豊富な経験を持っています。その意味で、TDCソフトは既存のお客さまである大企業と良好な関係を構築していますし、日本市場へのSAFeの導入浸透をリードできる大事なパートナーです。SAFeに基づくアジャイルプラクティスを実践できるよう、すでに社員のトレーニングを開始していると聞いています。

 私たちは世界50カ国以上に200以上のパートナーネットワークを構築していますが、日本ではTDCソフトのサポートを通じて、多くの日本の大企業がエンタープライズアジャイルからの恩恵を得られると考えています。

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