「いい服だなと思ったらRENUだった」を目指す
RENUプロジェクトの製品は、2020年の春夏物から店頭で展開される予定だ。例えば、米国高級バッグブランド「ハンティングワールド」の「ボルネオチャリティーコレクション」では、RENUを使ったトートバッグが3月より販売される。
下田氏は「“サステナブル素材だから”売れるのではなく、手に取った良い商品がたまたま“RENU”だった、という形を目指したい」と語る。
![服から服を生み出す――伊藤忠が新プロジェクト“RENU”を始めた理由](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/600/img_c02c87957cdaddda05a486951d50050e524039.jpg)
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RENUプロジェクトの特徴は、自社だけのクローズドな形ではなく、ファッション産業に関わる多くの関係者、そして将来的には消費者も参画できる仕組みになっていることだ。
伊藤忠商事・繊維カンパニーでは、原料から製品、そして海外も含めた様々な部署や事業会社を横断し、RENUプロジェクトを進めていく。「我々がバリューチェーンの各プロセスで一歩ずつ前に進むことが、ファッション産業全体のサステナブル化につながると確信しています」と清水氏は語る。「売り手よし、買い手よし、世間よし」という伊藤忠商事の“三方よし”の創業精神が、RENUプロジェクトでも具現化されようとしている。
![服から服を生み出す――伊藤忠が新プロジェクト“RENU”を始めた理由](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/3/2/500/img_32815e5b9298f605e9f17f01eca34cff71815.jpg)
清水源也 エグゼクティブバイスプレジデント