「モノ」から「コト」への変革を実現
KDDIの“すぐ始められる”グローバルIoT

グローバルIoTのノウハウが詰まったパッケージソリューション

 そこで登場したのがKDDIの「グローバルIoTパッケージ」だ。海外で利用可能なクラウド、通信回線、通信デバイスをパッケージとして一体化し、それらの保守・運用面までをサポートするというワンストップサービス。通信デバイスは利用国における電波関連法の認証を取得済で、かつグローバルローミング対応のSIMを装備し、海外キャリアと個別交渉や契約をしなくとも現地で通信サービスを利用できる。クラウドにはデータ蓄積や見える化を実現するソフトウェアが実装され、API連携によりユーザーの既存のシステムや他社のソリューションと接続することも可能だ。

グローバルIoTパッケージは、KDDI、東芝デジタルソリューションズ、SORACOMが共創した、海外で利用可能なクラウド・通信回線・通信デバイスをワンストップで提供するパッケージサービス。データ蓄積、見える化をスピーディに実現するIoTクラウドサービスには東芝デジタルソリューションズの「Meister RemoteXTM」、通信回線はSORACOMのグローバルローミングSIMを採用している
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「今ある工場に通信デバイスを1つ設置して工場内のシステムにつなげることで、データを集められます。それを無線で飛ばしてクラウド上で『見える化』することで、たとえば機械が経年劣化で壊れる前に見つけられるようになり、お客さまのコスト低減にもなります」

 グローバルIoTパッケージの最大の特徴は、ユーザー側に高度なノウハウや十分な体制がなくともIoTをスムーズに始められる点にある。最短数カ月でサービスを利用開始でき、その後ユーザーの状況に応じて徐々に拡張、もしくは撤退も簡単に行えるという。「1回線から申し込めるのでトライアル的に始めて、うまくいきそうだったらもっと広げていくという提案もできます」と、木村氏も最低限の機能やサービスから事業を始める「スモールスタート」が可能な点をセールスポイントとして強調している。

 とは言え、ユーザーの環境はさまざまで、実現したいサービスも一律ではない。個別の要望にはどの程度応じてもらえるのだろうか。「IoTには、決まりきった提供形態ということはないですね。お客さまが現在使われている機器や設備も多種多様ですし、求める条件も違いますから、ある程度のカスタマイズは必要です。グローバルIoTパッケージはスモールスタートが特徴ではありますが、機能的な拡張性は備えているので、お客さまの多様なニーズとその変化にもしっかり寄り添っていくことが可能です」

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