「モノ」から「コト」への変革を実現
KDDIの“すぐ始められる”グローバルIoT

グローバル企業の縁の下の力持ちに

　今回の「グローバルIoTパッケージ」は、海外でIoTを用いたサービスを始めたいという思いを持つユーザーの要望に応えるべく登場しているが、木村氏は特にモノ（製品）とIoTを組み合わせることで実現する新しいビジネスを提案していきたいという。「たとえばトラックが運ぶ荷物の監視などにも活用できるのではないかと考えていますし、そういったさまざまな業界への提案も行っているところです」

「戦う場が日本だけでなく世界になった日系メーカーが、競合他社にない新しい付加価値として、製品から取得したデータを活用してサービス品質を向上する「コネクテッド化」を標榜されています。そういう日系メーカーと一緒にIoTに取り組んでいきたいと考えています」

　日系企業は海外に進出して新しいビジネスを展開しなければ、グローバルな競争には勝ち残れない。世界を視察する中で、木村氏はそういった企業の考えを聞き、「企業が新しいことにチャレンジしたいと考えたとき、一緒になって新しい付加価値を作り出すために、通信やクラウド、データセンター、ネットワーク、IoT、5G、そういったもの組み合わせて、世界中で新しいビジネスを立ち上げていきたいですね」と話す。

　KDDIがワンストップで提供するIoTサービス。それが他企業のアセットと組み合わさることで、新しい価値が生まれるのだ。「新しい付加価値を提供するお手伝いをすることがKDDIの役目だと思っている」という。さらにどのような付加価値を付ければよいのか悩んでいる企業に対してはKDDI DIGITAL GATEというビジネス開発拠点を設け、一緒にビジネスを創造するというサポートも行っている。

 「お客さまに勝ち抜いていただくための縁の下の力持ちになりたいと思っています。世界中でもっと戦っていけるようにしていきたい。そのための武器をトータルで提供できるのがKDDIだと自負しております」