ブロードウエーの劇場街も完全に閉鎖されてはいない。作曲家のアンドリュー・ロイド・ウェバーさんはツイッターでフォロワーと一緒に歌い、ユニバーサル・ピクチャーズはユーチューブのチャンネルで毎週、ウェバーさんの過去の作品を配信している。

 博物館ツアーや動物園、語学学校、クワイア、ヨガ教室がオンラインに移行し、自宅でだらだら過ごすことがほぼできなくなっている。「お薦めされている子供たちとできる楽しいことリストに全て目を通す余裕さえないように感じる」。夫と9歳と4歳の息子たちとサンフランシスコに住むコンサルタントのソーニャ・ドライズラーさんはこう話す。

 家族はビデオチャットを巡って当初は興奮していたが、それも薄れつつあるという。「ズーム疲れは実際にある」とソーニャさんは話す。カリフォルニア州で外出制限が出される前、ドライズラーさんはズームを顧客と頻繁に使用していた。今は息子が友だちと遊んだり、自分が母親と祖母とおしゃべりしたりするのもオンラインだ。

 最近は友人たちに「今はズームのハッピーアワーに参加したくないの。理解してもらえるかしら」と言って誘いを断っているという。

 ドライズラーさんの母親のベラ・ドライズラーさんとその友人たちは、毎週金曜日の午後6時になるとズームにログオンし、ハッピーアワーを過ごしている。最初は誰もが黙っており、それから順番にしゃべった。「楽しかった」とサクラメントに住むベラさんは話す。「翌週は黙り込むこともなく、ものすごくカオスだった」

 ベラさんの4歳の孫のレオン・シンスケくんはビデオ通話を嫌がるようになった。「ズームをやりたくない。友だちは僕の邪魔をするし、黙っていてくれない」。ソーニャさんが、クラスメートとの読み聞かせに3日連続で参加するかどうかを尋ねた際、レオンくんはこう言ったという。

 「4歳児はズームでお行儀良くできない」とソーニャさんは話す。

 今までのようにうそをついて断ることができなくなったと話すのは、ロンドン在住のITコンサルタント、マーク・イオアノウさん(27)だ。「何も言い訳がない」ため、ただこう言うしかないという。「単に話したくないだけだ」

 仕事終わりの飲み会の場は、バーから寝室で主催するマイクロソフトの業務用チャットアプリ「チームズ」での集まりに移った。

 イオアノウさんのように普段から社交で忙しくしている人でさえも、ロックダウン中の飲み会の多さに圧倒されつつある。「普段はそんなにたくさん交流しないだろう」

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