ベネッセスタイルケア
介護職・保育職の地位向上を目指し、
積極的に情報発信
介護職・保育職の地位向上を目指し、積極的に情報発信
滝山真也 代表取締役社長
全国の大都市中心に320カ所以上の有料老人ホーム、80カ所以上の保育園・学童クラブを展開するベネッセスタイルケア。審査員が高く評価したのは、「介護職・保育職の地位を上げたい」という主観正義を強く持ちながら、社員が日々の業務に取り組んでいる点。また介護・保育に関する「自社のノウハウを言語化し、無料で公開する」など、全社を挙げて業界の質向上に向けて努力をしている点にある。さらに介護では、究極の専門職を目指せる「専門資格制度」を新設、若手社員を積極的に鍛える環境が評価された。
同社の滝山真也社長は「介護職は今、 “選ばれる仕事”になっていないのが実情です。しかしサービスの質の追求は非定型で、とても創造的な仕事。そのため当社では、介護のプロの育成や待遇改善をはじめ、メソッドの外部公開を通じて仕事の価値をしっかりと発信し、介護職の地位を高めることに力を入れています」と語る。
具体的には、介護職において全産業平均より高い給与水準を実現。介護の専門性を高めるため、独自の社内資格制度を新設し、資格手当を支給している。
専門資格制度の社内呼称は「マジ神制度」。認知症ケアの現場で、先輩のあまりに高いスキルを見た新人が、「マジ神っすね」と思わず発した言葉から名付けられたという。昨年9月には総合情報サイト「介護アンテナ」をオープン。社外秘だった介護技術や老人ホーム建築設計のノウハウを、業界の質向上のために無料公開した。
「『その方らしさに、深く寄りそう。』『その子らしく、伸びていく。』という理念の下、会社が目指す方向と、社員のやりたいことが一致している。そこを評価していただいたのがうれしい」と滝山社長は語る。