with コロナ時代に人が集まる「リアル」と「オンライン」の場
コロナ禍の影響により、景況感は不透明。加えてリモートワークの普及でオフィスビルの需要は縮小するという予測があり、人が集まれる場が少なくなることも危惧されている。
今泉 当社では、かなり前からペーパーレス化、デジタル化を進めてきた結果、今回のコロナ禍の下でもリモートワークへの移行はスムーズにいきました。ちなみに、出社率は最も低い時期では10%を大きく下回っていました。コロナ禍の業績への影響については、今後の景況感次第ではありますが、当社の本拠地である港区と千代田区、中央区の都心3区は希少性が高いためか、今のところ、影響はまだ限定的です。
コロナ禍によって、職場でもリモートワーク、テレワークが普通の景色となりつつあります。これから企業活動におけるデジタル化はますます進むものと思われます。こうした状況下で「SSFF & ASIA」「Branded Shorts」の開催においてもオンラインの活用がさらに広がっていくことでしょう。これは、われわれ協賛者にとってもwithコロナ時代の新たな発信方法を体験できる貴重な機会になるのではと考えています。コロナ禍で活動に制約を受けている表現者やエンターテインメント業界の方々のために、少しでも多くの表現の場が確保できるよう、微力ながらお手伝いできたらと思っております。
別所 どんな時代でも、どんな状況でも祭りや人々が集う場所は必要です。今のように見通しが立たない時代に、人が集まれるそういう場所が東京の真ん中にあるのは心強いですね。
人間は生まれたときから物語る動物です。そこでパフォーミング・アーツ、ファイン・アーツからデジタル・アーツが生まれ、今はコミュニケーションの中で作品を創り上げていくコミュニケーション・アーツの時代に入った。人は成果物だけを享受したいわけではなくて、プロセスを楽しみたいのです。そのため、これまでの20世紀型ビジネスの形やエンターテインメント・インダストリー(興業)は変わらなければならず、リアルとオンラインの最適なバランスを探す必要がある。その一方で、オンラインの時代だからこそ、直接会う、集うというリアリティーに希少性が生まれるともいえます。
日鉄興和不動産
1952年10月に創業し、赤坂インターシティAIRに本社を構える日鉄興和不動産は、「人と向き合い、街をつくる。」という企業理念の下、東京都心のプライムエリアで「インターシティ」シリーズを代表とするオフィスビル、「ホーマット」シリーズなどの外国人向け高級賃貸マンションを開発・賃貸する不動産賃貸事業、分譲マンション「リビオ」シリーズに代表される不動産分譲事業を展開する総合デベロッパーだ。「BIZCORE」ブランドによる中規模ハイグレードオフィスビルの新規展開や、「LOGIFRONT」ブランドによる物流施設事業もスタートさせている。
スポーツや文化支援にも熱心で、新日鐵堺を前身とするバレーボールチーム「堺ブレイザーズ」と新日鐵釜石を前身とするラグビーチーム「釜石シーウェイブス」の活動をサポート。また、「紀尾井ホール」および「日本フィルハーモニー交響楽団」の活動支援を行っている。
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)
1999年に「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」として誕生したアジア最大級の国際短編映画祭で、毎年1万を超える作品が世界中から集まり、6月に東京・原宿表参道エリアを中心に開催されてきた。オフィシャルコンペティション(ジャパン部門、アジア インターナショナル部門、インターナショナル部門)およびノンフィクション部門の優秀賞受賞作品が翌年のアカデミー賞ノミネート候補となる、米国アカデミー賞公認映画祭となり、「観光」「CGアニメーション」「U-25」「ダイバーシティ」など、さまざまなジャンルの部門やプログラムで構成されている。